ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

高浜町の薬草各論イイシミカワ/イタドリ特 徴 つる性の一年草で、茎は長く伸びて分枝し、逆刺があり他物に絡みつき成長する。葉は互生して楯状につき、緑白色の三角形。茎とのつけ根には円形で葉状の托葉鞘がある。花期には、茎の先や上部の葉腋から短い柄を出して総状につけ、緑白色の花を開く。痩果は球形で瑠璃色になる。生薬名 杠コウ板バン帰キ(全草)薬効・利用方法 止瀉、利尿、解熱、腫れ物などに用いられ、全草を1日量12 ~ 30g に水400mL で煎じて3回に分けて服用する。腫れ物には煎じた汁で患部を洗うか、または乾燥した全草を粉末とし患部に塗布する。調製法 秋に採取し、刻んで日干しにする。葉柄には逆刺が密生しているため、収穫時には注意を要する。和名 石見川、石膠、石実皮分布 日本各地生育地 田の縁や路傍薬用部位 全草花期 夏~秋(7~ 10 月)果実期特 徴 多年草で、草丈は30 ~ 150cm になる。地下茎が発達しその節ごとに地上茎を出す。茎は直立して中空に。葉は互生し卵状楕円形。花期には、葉腋から円錐花序を出し多数の小さな白花を密につける。雌雄異株で、雌花では花後に子房が花被片とともに生長し、花被片の外側に翼を生じて3稜形となる。生薬名 虎コ杖ジョウ根コン(根茎)薬効・利用方法 利尿・緩下薬として便秘、月経不順、じんま疹、夜尿症に用いる。便秘には、虎杖根を1日量9~15g を400mL の水で煎じて3回に服用する。じんま疹には、虎杖根、人参、細辛、食塩各1.3g を1日量にして、煎じて服用すると治るとされる。小さな外傷には、生の若芽をもんで患部にすり込むと、出血は止まり、痛みもとれるという。調製法 根茎を掘りとる時期はいつでもいいが、秋~冬にかけて地上が枯れた頃が最もよい。掘りとった根茎は水洗いし、生のまま小さく切って、風通しのよい所で日干しにする。和名 虎杖分布 日本各地生育地 荒地、路傍など至る所薬用部位 根茎花期 夏~秋(8~ 10 月)開花期利用部位全 草利用部位根 茎タデ科イシミカワPersicaria perfoliata (L.) H.Grossタデ科イタドリFallopia japonica (Houtt.) RonseDecr. var. japonica