ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
高浜町の薬草各論アアマドコロ/アリノトウグサ特 徴 多年草で、草丈は40 ~ 70cm になる。白い根茎を長く伸ばして群生し、根茎の先端から1年ごとに1本の茎を出す。葉は互生し、長楕円形で先端はやや尖り裏面は粉白。花期には、葉腋から淡緑白色の花を1~2個下垂する。果実は黒色で球形。生薬名 玉ギョク竹チク(根茎)または萎イズイ、女ジョ萎イ薬効・利用方法 漢方では強壮・強精薬として咳嗽、多汗、多尿、遺精などの処方に配合される。甘味滋養、捻挫、胃潰瘍、胃炎、疲労、小児の胎毒に効く。常用すれば顔面の黒点をとり、血行をよくし身体を強壮にするという。1日量5~ 10g を煎じて3回に服用する(虚弱体質)。打ち身には生の根茎を摺り下した液汁を患部に塗布する。調製法 夏~秋に根茎を堀り取り、ヒゲ根を除いて水洗い後日干しにする。※ 類似植物のナルコユリと間違えやすいが、アマドコロは茎に盛り上がって角ばった線が通っているのに、ナルコユリの茎は円柱状で、花が1カ所から3?8個つり下がるから区別できる。和名 甘野老分布 日本各地生育地 山地や原野薬用部位 根茎花期 春(5月頃)開花期特 徴 多年草で、草丈は10 ~ 30cm になる。葉は対生しほとんど無柄、卵円形で、縁には数個の鋸歯があり、茎の上部では互生する。花期には茎頂に円錐花序をつけ、多数の小花が下向きに開く。雌しべの最盛期の柱頭は羽毛状に裂け、紅い絹毛状となる。生薬名 小二仙草(全草)薬効・利用方法 鎮咳、便秘、月経不順、打撲傷などに用いる。咳には乾燥した全草を1日量5~ 10g に水400ccを加え半量に煎じ、3回に服用する。便秘には1 回量5g を茶こしに入れて熱湯を注ぎ、1日1回朝食前に服用。打撲傷には10 ~ 20g を煎じた汁で患部を洗う。月経不順には1日量10 ~ 15g を水400 ~ 600mL で半量まで煎じて、3回に分けて服用する。調製法 夏~秋に全草を採取し、水洗いの後、日干しにする。和名 蟻塔草分布 日本各地生育地 日当たりのよい山野薬用部位 全草花期 初秋(7~9月)開花期利用部位根 茎利用部位全 草クサスギカズラ科アマドコロPolygonatum odoratum (Mill.) Drucevar. pluriflorum (Miq.) Ohwiアリトウグサ科アリノトウグサAristolochia shimadae Hayata