ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
ア●●●● 高浜町の薬草各論アズマザサ/アマチャヅル特 徴 常緑のササで、稈かんは高さ1~2m になる。上部で分枝し各節から1本ずつ枝が出る。葉は枝先に3~7枚つき広披針形で裏面に毛がある。冬季に葉の縁が多少白っぽくなる。花期は晩春で、稀に総状の円錐花序をつける。生薬名 隈クマ笹ザサ薬効・利用方法 民間薬として健胃、胃もたれなどに用いられ、1回量20 ~ 30g の新鮮な生葉をフードプロセッサーにかけ青汁として服用する。ササは古くから防腐効果があることが知られているが、含有する安息香酸の殺菌・防腐作用によるものである。近年の研究成果で糖尿病・高血圧に効果があり、また多糖体成分に制癌作用があるという報告があり話題となった。ササの多糖体成分を効率よく抽出する循環多段式加圧抽出法が考案され、これにより得られたクマザサエキスは、ヘリコバクター・ピロリ菌を死滅させることが国際ピロリ菌学会で報告されている。※ ササ属に含まれる植物は非常に多くあり、専門家でもその同定は難しいほどである。クマザサ、チシマザサ、チマキザサ、クマイザサなどはよく知られた種であるが、薬効的にはいずれの種も有効とされている。和名 東笹分布 本州、九州生育地 山地薬用部位 葉花期 晩春(●~●月)●●●●●●●●●●●●●●●●特 徴 つる性の多年草。茎には葉と対生する巻きひげがあり、他物にからみつく。葉は長柄があって互生し、短柄をもつ5枚の小葉からなる鳥足状で、両面に白毛がまばらにつく。雌雄異株。花期には葉腋に短い花穂を出し、小形で黄緑色の花を開く。液果は熟すと黒緑色となる。薬効・利用方法 民間的に胃弱、喘息発作、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、肝臓病、糖尿病、前立腺肥大、花粉アレルギー、眼精疲労、偏頭痛、神経痛などによいとされている。乾燥葉を1日量5g 煎じて3回に分けて服用する。中国では消炎・解毒・鎮咳・去痰作用があるとされ慢性気管支炎に用いられている。調製法 6~8月に採取し陰乾する。※ アマチャヅルは近年オタネニンジンと類似の成分(サポニンの種)が含まれることで着目されブームになった。抽出されたサポニンは50 種以上で、そのうち4種はオタネニンジンと同じ構造を持つジンセノサイドだが、その他は全く新しいサポニンであることが報告された。ただ含有量の点もあり、このことがオタネニンジンと同一の効果があることにはつながらない。ここに記載された効能・効果は過去の体験例などからその有効と思われる疾患を列挙したに過ぎない。和名 甘茶蔓分布 日本各地生育地 山野のやぶ地など薬用部位 葉花期 夏~秋(8~9月)開花期利用部位葉利用部位葉イネ科アズマザサSasaella ramosa (Makino) Makinoウリ科アマチャヅルGynostemma pentaphyllum (Thunb.)Makino