ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

高浜町の薬草各論アアキカラマツ/アキグミ特 徴 多年草で、草丈は50 ~ 150cm になる。茎の上部ではさかんに分枝する。葉は互生し、2~4回3出複葉、托葉に波状歯があり、1~2節に小托葉がある。小葉は倒卵形または広倒卵形、裏面はやや霜白色を呈する。花期には、茎頂に大きな円錐花序をつくり淡黄白色の小花を多数開く。生薬名 高タカ遠トウ草グサ(全草)薬効・利用方法 健胃・解熱・解毒の効果があり下痢止めや腹痛に用いられ、1日量4~5g を煎じて3回に服用する。また、粉末として使用するときは1 回約0.05g を服用する。調製法 7~8月頃に地上部を刈り採り刻んで陰干しにする。※ 国内に医薬品が不足していた戦中戦後に、時の厚生省が国内の民間薬を調査して見いだされた生薬で、信州の高遠地方で胃くすりとして用いられていたものがあらためて薬用として再発見された。この地方の人たちは全草を乾燥したものを「高遠草」と呼んでいたためその生薬名がある。和名 秋落葉松分布 日本各地生育地 山野薬用部位 地上部花期 晩夏~秋(7~ 10 月)生育期特 徴 落葉低木で、樹高は3m 位になる。小枝は灰白色の鱗片がある。葉は互生し円いものから細長いものまで、広狭さまざま、葉の裏面は銀色の鱗片に密に覆われる。花期には、葉腋に1~6個の花が垂れ下がってつく。花ははじめ白色で、しだいに黄色を帯びる。果実は秋に熟し食べられる。生薬名 牛ギュウダイ子シ薬効・利用方法 滋養強壮、止血、収斂、利尿などに用いられ、乾燥した果実、根あるいは葉を5~ 10g を煎じて服用する。処方例としては、下痢の治療には牛子の根、馬歯筧を煎じて服用する。乾咳の治療には牛子、半夏、沙参を煎じて蜂蜜を加えて服用する。急性乳腺炎の治療には牛子の根、金銀花、蒲公英を煎じて服用するなどがある。調製法 それぞれ秋に採取し日干しにする。和名 秋茱萸分布 日本各地生育地 山野や河川敷薬用部位 果実、根、葉花期 春(4~5月)開花期利用部位地上部利用部位果 実 根 葉キンポウゲ科アキカラマツThalictrum minus L. var. hypoleucum(Siebold et Zucc.) Miq.グミ科アキグミElaeagnus umbellata Thunb. var.umbellata