ブックタイトル青葉山植物図鑑

概要

青葉山植物図鑑

ア●●●● 高浜町の薬草各論アカネ／アカバナ特　徴 つる性の多年草で、茎は多く分枝し四角形。稜に下向きのとげがはえ、他物に引っ掛かりよじ登る。葉は長い柄があり三角状心臓形の葉を輪生する。花期には、葉腋から集散花序をつけ黄緑色の花を開く。果実は直径５～７mm の液果で黒く熟す。生薬名 茜セン草ソウ薬効・利用方法 軽い止血・通経・去痰・浄血薬として、１日量６～ 10g に200mL の水で半量まで煎じて、毎食前に３回に分けて服用する。また、各種漢方処方にも配合される。近年の研究で、抗腫瘍活性が見いだされ注目されている。調製法 10 ～ 11 月頃、根を掘り採り水洗してから、根をそろえて日干しにする。※ 一説では根を乾燥すると赤黄色から橙色となり、赤い根であることから「赤根」の由来とされる。その根を煮出した汁にはアリザリンが含まれており、茜染めの名で草木染めが古くから行われている。和名 茜分布 本州、四国、九州生育地 山野薬用部位 根花期 夏～秋（８～ 10 月）輪生する４枚の葉が特徴特　徴 多年草で、草丈は30 ～ 60cm になる。茎は直立し細毛がある。葉は対生して卵状長楕円形、縁に鋸歯がある。花期には、茎上部の葉腋に直径約１cm の紅紫色の四弁花をつける。花に柄はないが、下位の子房が細長いので柄のように見える。種子は冠毛があり風に飛ぶ。中国名 長種柳葉菜薬効・利用方法 薬草としての利用は多くないが、民間的に下痢止めとして用いられたことがある。調製法 開花期に全草を採取し、水洗い後刻んで日干しにする。※ 和名は花の色に由来するものではなく、夏?秋にかけて葉がしばしば紅紫色になるところからついた。和名 赤花分布 日本各地生育地 水辺や湿地薬用部位 全草花期 夏（７～９月）開花期利用部位根利用部位全 草アカネ科アカネRubia argyi (H.Lev. et Vaniot) H.Haraex Lauenerアカバナ科アカバナEpilobium pyrricholophum Franch.et Sav.