ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
ア●●●● 高浜町の薬草各論アイ/アオキ特 徴 一年草の草本で、インドシナ南部の原産であろうといわれる。日本へは非常に古くから中国より伝えられ、藍をとる有用植物の1つとして畑に栽培される。草丈は50 ~ 60cm になり、茎は滑らかで紅紫色を帯びる。葉は互生し短柄があり無毛。花期には、淡紅色の花を穂状につける。葉を発酵させて藍色の染料として用いる。生薬名 藍ラン葉ヨウ、藍ラン実ジツ薬効・利用方法 消炎・解毒・解熱・止血作用があり、熱さましなどには種子を1日量3~ 10g に200mL の水で半量まで煎じて服用する。虫さされ、痔疾、扁桃腺炎、咽頭炎などには、生の葉汁・生葉を患部に外用する。調製法 果実は10 月頃採取し日干しにする。生葉は必要時に採取して調整する。※ 漢方薬で用いる青黛はアイに水をかけて発酵させ、石灰を加えてかきまぜ、液面の泡をすくいとり乾燥させたもの。和名 藍分布 染料として栽培される。生育地 畑地など薬用部位 葉、果実花期 秋(9月頃)開花期特 徴 常緑低木で、耐寒性があり庭木などに植栽される。樹高は2m 位になりよく分枝し、若枝は緑色で平滑。葉は対生し長楕円形で光沢が強く、縁にあらい鋸歯がある。雌雄異株。花期には、枝先に円錐花序をつけ紫褐色の小さな4弁花を開く。晩秋~早春にかけて、楕円形の赤い美しい果実が熟する。生薬名 桃トウ葉ヨウ珊サン瑚ゴ薬効・利用方法 昔から民間薬として用いられ、やけど、しもやけ、でき物には生葉を火であぶり、泥状にしたものを患部に塗布すると、痛みを和らげ、膿を出す。又、脚気、浮腫、膀胱カタルなどには、アオキの生葉と乾燥したスイカズラの茎葉を約10g に水450mL を加え、半量まで煎じたものを服用する。調製法 生葉は必要時採取し使用する。※ アオキの和名は枝の青いことに由来する。同種では斑入りの園芸品種もあり、庭などに植栽される。和名 青木分布 本州関東地方以南、四国、九州生育地 山地の林内薬用部位 生の葉、果実花期 春(3~5月)開花期利用部位葉 果 実利用部位葉 果 実タデ科アイPersicaria tinctoria (Aiton) Spachアオキ科アオキAucuba japonica Thunb. var. japonica