ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

〈日本薬局方収載植物〉高浜町の薬草各論モモモ特 徴 落葉小高木で、樹高は3~8m になる。枝や幹に樹脂があり、傷つけると分泌する。葉は互生し、長披針形または倒披針形で先が尖り、葉縁に小さい鋸歯がある。花期には葉の展開に先立ち開花し、通常淡紅色であるが、白、濃紅、八重など改良された品種が多くある。核果は球形で大きく、ビロード状の毛がある。果肉は柔らかく多汁で甘い。生薬名 桃トウ仁ニン(種子 局※)、花(白桃花)効 用 漢方処方用薬で、消炎性駆血藥として下腹部の満痛、腹部の血液の停滞、月経不順などの婦人薬に配合される。また、潤腸作用があり緩和な便秘薬に配合される。処方例は桂枝茯苓丸、桃核承気湯、大黄牡丹皮湯、潤腸湯などがある。民間的に、白桃花は利尿・瀉下薬として、水腫、便秘症などに新鮮なものを用いる。調製法 成熟した果実を集め、果肉を除いて核を取り出し、核を砕いて中の種子を集め乾燥する。※ 【日局】 桃仁 本品はモモPrunus persica Batsch 又はPrunus persicaBatsch var. davidiana Maximowicz(Rosaceae)の種子である。本品は定量するとき、換算した生薬の乾燥物に対し、アミグダリン1.2%以上を含む。利用部位種 子 花和名 桃分布 中国原産生育地 果樹および観賞用として広く栽培される。薬用部位 種子の中の仁、花花期 春(3~4月)果実期バラ科モモAmygdalus persica L.モモの生薬