ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

アアカマツ〈日本薬局方収載植物〉高浜町の薬草各論ママグワ特 徴 落葉高木で、樹高は6~ 15m になる。樹皮は灰褐色で縦に筋が入る。葉は互生し卵形または広卵形で、全縁から3裂するものまである。雌雄異株、稀に同株。花期には、本年枝の葉腋に穂状花序をつけ、目立たない小花を開く。果実は集合果で初めは白く、赤色からしだいに黒紫色になって成熟する。生薬名 桑ソウ白ハク皮ヒ(根皮 局※)、桑ソウ椹ジン(果実)、桑ソウ葉ヨウ(葉)効 用 漢方処方用薬であり、消炎・利尿・鎮咳作用があり、気管支炎や喘咳を治療する薬方に配合される(五虎湯、清肺湯、杏蘇散、清肺湯、杏蘇散など)。民間では、クワの根・葉を高血圧症の予防に、果実を疲労回復に薬用酒とする。葉は桑葉茶として糖尿病に用いられていた。調製法 桑白皮は春の発芽前に根を掘り起こし、水洗い後、縦に切り開いてコルク皮と芯を除き乾燥する。葉は10 ~ 11 月に採集し、水洗い後刻んで乾燥する。※ 【日局】 桑白皮 本品はマグワMorus alba Linne(Moraceae)の根皮である。利用部位根 皮 果 実 葉和名 真桑分布 中国原産生育地 養蚕用に植えられ、各地の人里で野生化している。薬用部位 根皮花期 春(4~6月)果実期クワ科マグワMorus alba L.マグワの生薬