ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

アアカマツ〈日本薬局方収載植物〉高浜町の薬草各論ハハマスゲ特 徴 多年草で、細い地下茎を伸ばして繁殖し、その先端に塊茎を生じる。稈は塊茎から直立し高さ20 ~ 30cm となり、基部に数枚の葉を叢生する。葉は線形でやや硬く光沢のある深緑色で、下部は葉鞘となり稈を包む。花期に、葉間から花茎を直立し、先端に狭線形の総包片を1~3枚生じ、その中心から数本の茶褐色の花序を出す。生薬名 香コウ附ブ子シ(塊茎 局※)効 用 漢方処方用薬で、鎮痛作用・子宮筋を弛緩させる作用が知られており、月経不順、生理痛、更年期障害、ヒステリー、慢性胃炎、神経性胃炎などに用いられる(香蘇散、香砂六君子湯、香砂平胃散、香砂養胃湯など)。月経過多のものには用いてならないとされる。調製法 秋から翌年春にかけて根茎を掘り採り、そのまま日光で半乾し、根茎と共に金網上で細根を焼き、筵むしろに広げて仕上げ乾燥をする。※ 【日局】 香附子 本品はハマスゲCyperus rotundus Linne (Cyperaceae)の根茎である。利用部位塊 茎和名 浜菅分布 関東地方以西、四国、九州生育地 海辺や河原などの日当たりのよい砂地や原野薬用部位 塊茎花期 夏?秋(7?10 月)開花期カヤツリグサ科ハマスゲCyperus rotundus L.ハマスゲの生薬