ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

〈日本薬局方収載植物〉高浜町の薬草各論ハハス特 徴 古い時代に中国から渡来した多年草。地下茎は水底の泥中を横に這い、晩秋に末端部が肥厚して、蓮根になり食用とされる。葉は径30 ~50cm の円形で、柄をのばし水上に出る。花期に、水上に花茎を伸ばし、紅・淡紅・白色などの大きな花を開く。花の後、花托が肥大して逆円錐状になり、ハチの巣のような穴の中に種子ができ、薬用や食用となる。生薬名 蓮レン肉ニク(内果皮の付いた種子 局※)、荷カ葉ヨウ(葉)、蓮レン鬚シュ(雄しべ)、蓮レン実ジツ(果実)効 用 蓮肉、蓮鬚、蓮実は滋養強壮・利尿・通経薬として用いる。荷葉は解熱・利尿・止血薬として痔の出血、下痢、腰痛に用いられる。荷葉1日量10 ~ 15g を、蓮実1日量4~8g を、蓮鬚1日量1.5 ~3g を煎じて服用する。調製法 晩秋、花托に含まれる果実をとり出し、皮をとり除き、種子だけを蒸してから陰干しにする。果実の皮つきを蓮実、皮をすて去って、種子だけ乾燥したものを蓮肉、蓮子と呼んでいる。※【 日局】 蓮肉 本品はハスNelumbo nucifera Gaertner( Nymphaeaceae)の通例、内果皮の付いた種子でときに胚を除いたものである。利用部位内果皮の付いた種子葉 雄しべ 果 実和名 蓮分布 中国、インドの原産生育地 池や沼、また水田に栽培される。薬用部位 種子、葉、雄しべ、果実花期 夏(7?8月)ハスの生薬花期ハス科ハスNelumbo nucifera Gaertn.蓮肉蓮実