ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

〈日本薬局方収載植物〉高浜町の薬草各論セセリバオウレン特 徴 常緑多年草。葉は全て根生し2回3出羽状複葉で小葉には鋭い鋸歯がある。雌雄異株。花期には高さ7cm 位の花茎を出し、茎頂に白花を2~3個開く。白色花弁のように見えるものは萼で、花弁は小さく線形。花期後に子房柄が伸びて袋果は輪状に並ぶ。1回3出複葉のものはキクバオウレンといい、3回3出複葉のものをコセリバオウレンという。生薬名 黄オウ連レン(根茎 局※)効 用 漢方処方では、充血または炎症があり、胸苦しい感じ、精神不安、心下部のつかえなどに用いられる(三黄瀉心湯、半夏瀉心湯、黄連解毒湯、黄連湯など)。民間的には、苦味健胃剤・整腸・殺菌薬として多くの健胃、整腸、下痢止め、洗眼に用いられる。1日量10g を煎じて3回に服用する(胃腸疾患・コレラ・赤痢など)。調製法 8~ 11 月頃根茎を掘り採り、茎部及びヒゲ根、泥土を除去して1~2日干し、ヒゲ根の残りを火で焼いた後、磨きにかけ再び日干しする。利用部位根 茎和名 芹葉黄連分布 本州以西、四国、九州生育地 山林の樹下薬用部位 根茎花期 早春(3~4月)種子期キンポウゲ科セリバオウレンCoptis japonica (Thunb.) Makino var. major(Miq.) Satakeセリバオウレンの生薬