ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

〈日本薬局方収載植物〉高浜町の薬草各論シジャノヒゲ特 徴 常緑の多年草で、匍匐枝を出して群生することが多い。ひげ根の一部分が紡錘状に肥大する。葉は線形で長さ10 ~ 20cm。多数叢生し、暗緑色。花期に葉間から7~ 10cm の花茎を伸ばし、淡紫色の小花が総状につき、下向きに開く。花後に果実ができるが果皮は発達せず、濃青紫色で光沢のある球形の種子が裸出してつく。生薬名 麦バク門モン冬ドウ(根の膨大部 局※)効 用 漢方処方用薬で粘滑性消炎・強壮・鎮咳・去痰薬として咳止め、滋養強壮などに用いられる(麦門冬湯、竹葉石膏湯、清肺湯、滋陰降火湯など)。民間的には、咳止め、滋養強壮などに1日量7~ 10g を煎じて服用する。調製法 5~6月頃に掘り取り土を振り落とし、根の膨大部のみを取り、水洗後乾燥する(長麦)。または、水に浸した後、中心柱を抜き去り、両端を圧縮し、楕円形にして乾燥する(丸麦)。※ 【日局】 麦門冬 本品はジャノヒゲOphiopogon japonicus Ker-Gawler(Liliaceae)の根の膨大部である。利用部位根の膨大部和名 蛇の鬚分布 日本各地生育地 山林の樹陰地、庭園などに植栽される。薬用部位 根の膨大部花期 夏(7~8月)ジャノヒゲの生薬開花期クサスギカズラ科ジャノヒゲOphiopogon japonicus (Thunb.) Ker Gawl.種子