ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

〈日本薬局方収載植物〉高浜町の薬草各論ササンショウ特 徴 落葉低木で、樹高は1~3mになる。よく分枝し、枝や葉の基部に1対のとげがある。葉は奇数羽状複葉、小葉は卵形で5~9対、さらに先端に1枚つく。雌雄異株。花期には、枝先に円錐花序をつけ、淡黄緑色の小さな花を開く。果実は球形で、秋に赤く熟して果皮が裂け、黒色の種子が現れる。生薬名 山サン椒ショウ(成熟果皮 局※)効 用 漢方処方用薬では、冷えによる腹痛・膨満感を治療する薬方に配合される(大建中湯、解急蜀椒湯など)。民間では、芳香性健胃・消炎・利尿薬として胃腸カタル、胃拡張、胃下垂、食欲不振などに用いる。1日量8g を煎じて3回に服用する。(胃腸病・食欲不振)。調製法 夏、果実が肥大し完熟する前に果穂を摘み取り乾燥し、種子を除き果皮のみとする。※ 【日局】 山椒 本品はサンショウZanthoxylum piperitum De Candolle(Rutaceae)の成熟した果皮で、果皮から分離した種子をできるだけ除いたものである。利用部位成熟果皮和名 山椒分布 日本各地生育地 山野、人家に植栽される。薬用部位 成熟果皮花期 春(4~5月)サンショウの生薬とげの少ないアサクラザンショウミカン科サンショウZanthoxylum piperitum (L.) DC.開花期果実