ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

アアカマツ〈日本薬局方収載植物〉高浜町の薬草各論ケゲンノショウコ特 徴 多年草で、茎は分枝し地を這うかやや直立し、長さ20 ~ 50cmになる。葉は3~5裂し、初め暗紫色の斑点がある。花期には、葉腋から花柄を伸ばし2個ずつ開く。紅紫色と白紫色のもがあるが、植物学的には同一の種として取り扱う。紅紫色は西日本に、白紫色は東日本に多い傾向がみられる。「夏の土用に採取する」という言い伝えは根拠があり、有効成分は葉に多く含まれ、土用の時期は葉が最も充実した時期に該当する。生薬名 玄ゲンノ草ショウコ(地上部 局※)効 用 収斂・止瀉薬として健胃、整腸、便通に用いられる。下痢の程度に応じて1日量10 ~ 20g を煎じて3回に服用する。煎液を温服すると下痢止めであるが、それを冷して服用すると便秘に効果があるという。調製法 夏の土用、開花時に地上部を刈り採り水洗後、乾燥する。乾燥した本品は緑色を呈するものが良品である。※ 【日局】 本品はゲンノショウコGeranium thunbergii Siebold et Zuccarini(Geraniaceae)の地上部である。利用部位地上部和名 現の証拠分布 日本各地生育地 山野や路傍薬用部位 地上部花期 初夏~秋(7~ 10 月)ゲンノショウコの生薬白紫色タイプフウロウソウ科ゲンノショウコGeranium thunbergii Siebold ex Lindl. et Paxton紅紫色タイプ