ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

アアカマツ〈日本薬局方収載植物〉高浜町の薬草各論カカンゾウ特 徴 ウラルカンゾウ(G. uralensis Fisch. ex DC.)は、中国東北部から西北部および華北、シベリアの乾燥地に分布する。スペインカンゾウ(G. glabra L.)は、中国の新彊から中央アジア~トルコまでの乾燥地に分布する。草丈30 ~ 80cm、ときに1m に達する耐寒性の多年草。根茎は円柱状で横走し、主根は長く粗大。茎は匍匐又はやや斜上、葉は互生し奇数羽状複葉で小葉は5~ 17 個、倒卵形から楕円形。花期には、葉腋に総状花序をつけ淡紫菫色花を多数密生する。果実は湾曲し腺状突起で覆われる。生薬名 甘カン草ゾウ(根及びストロン 局※)効 用 緩和・矯味・鎮痙・去痰・抗炎症薬として用いられ、多くの漢方処方の他食品でも多用される。漢方薬のおよそ7割の薬方に配合される。生薬製剤では、抗胃潰瘍・肝機能改善作用があるとされ、単味またはカンゾウ成分の製剤として使用される。その他グリチルリチン酸の原料として用いられる。調製法 10 月頃の落葉時に掘り上げ、芽、小根を除き根とストロンに分け、陽光で乾燥(皮付き)又は乾燥前にコルク層を剥ぐか、刃物で削去(皮去り甘草)する。※ 【日局】 本品はGlycyrrhiza uralensis Fischer 又はGlycyrrhiza glabraLinne(Leguminosae)の根及びストロンで,ときには周皮を除いたもの(皮去りカンゾウ)である。本品は定量するとき、換算した生薬の乾燥物に対し,グリチルリチン酸(C42H62O16:822.93)2.0%以上を含む。利用部位根及びストロン和名 甘草分布 中国から中央アジアの乾燥地帯原産生育地 寒冷な乾燥地帯薬用部位 根及びストロン花期 初夏(6~7月)カンゾウの生薬ウラルカンゾウマメ科カンゾウGlycirrhiza glabra L. var. glandulifera Regel etHerderスペインカンゾウ