ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

〈日本薬局方収載植物〉高浜町の薬草各論カカワラヨモギ特 徴 多年草だが、茎下部が木質化して亜低木状となる。花のつかない茎は短く、上部にロゼット状に葉をつける。葉は細かく分裂し、銀白色の毛におおわれる。花をつける茎は高さ0.3 ~1m になり、よく分枝し葉は糸状で毛はほとんどない。花期には、頭花は大きな円錐花序に多数、密につける。頭花は球形または卵形で、舌状花がなく筒状花のみで構成される。生薬名 茵インチン蒿コウ(頭花 局※)効 用 肝炎、黄疸、蕁麻疹、むくみなどに用いる。1日量10 ~ 20gを煎じて服用する。漢方処方用薬では、利胆・消炎作用があり、炎症性黄疸、流行性肝炎、じんましんを治療する目的で茵蒿湯、茵五苓散などに用いられる。調製法 8~9月頃、茎ごと刈り取り、陰干し、または温風乾燥後、頭花を集める。※ 【日局】 本品はカワラヨモギArtemisia capillaris Thunberg(Compositae)の頭花である。利用部位頭 花和名 河原艾分布 本州、四国、九州生育地 川岸や海岸の砂地薬用部位 頭花または帯花穂花枝葉花期 夏から秋カワラヨモギの生薬若苗キク科カワラヨモギArtemisia capillaris Thunb.花のつかない茎