ブックタイトル青葉山植物図鑑

ページ
27/268

このページは 青葉山植物図鑑 の電子ブックに掲載されている27ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

青葉山植物図鑑

アアカマツ〈日本薬局方収載植物〉高浜町の薬草各論カカラスビシャク特 徴 多年草で、地下の球茎から1~2枚の葉が出る。葉は裏に光沢のある3小葉の複葉で卵形から披針形まで変化は多い。葉柄下部や小葉付着点などに珠むか芽ごをつけて増える。花期には、葉より高い花茎が出て、肉穂花序を頂生する。仏炎包は緑色、ときに紫色で下方が円筒になる。花序の下部には雌花、上部には雄花が並ぶ。葉柄は10 ~ 20cm で途中に珠芽ができる。葉身は3小葉で合着点にも珠芽ができることがある。駆除の困難な雑草の一つである。生薬名 半ハン夏ゲ(塊茎 局※)効 用 専ら漢方処方薬であり、鎮嘔・鎮吐・鎮静・怯痰薬として、胃内停水による嘔吐、咳を鎮め、去痰、唾液分泌の亢進、咽喉痛を収める目的で半夏厚朴湯、小半夏加茯苓湯、半夏瀉心湯など多くの漢方薬に用いられる。調製法 夏、花のある時期に塊茎を掘り採り、水洗し樽の中にいれて食塩水を加え芋洗いのように棒でかき廻し表皮を剥いだ後、清水で数回洗い、清水中に1昼夜浸して苦みを除く。その後日乾する。白色に仕上げたものを良品とする。※ 【日局】 半夏 本品はカラスビシャクPinellia ternata Breitenbach(Araceae)のコルク層を除いた塊茎である。利用部位塊 茎和名 烏柄杓分布 日本各地生育地 山地の路傍や畑地薬用部位 塊茎花期 初夏(6月頃)カラスビシャクの生薬開花期サトイモ科カラスビシャクPinellia ternata (Thunb.) Breitenb.