ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

ア●●●● 高浜町の有毒植物各論ヤヤマウルシ/ヨウシュヤマゴボウ特 徴 落葉小高木で、樹高は5~8m になる。葉は枝先近くに傘状に集まって互生し、奇数羽状複葉。小葉は3~5対あり、卵状長楕円形で全縁または不ぞろいに浅く切れ込む鋸歯がある。芽立ち時は赤色を帯び、秋の紅葉も鮮やかである。雌雄異株。上部の葉腋から出る円錐花序に黄緑色の小花を多数つける。生薬名 木モク蝋ロウ(樹皮・果肉の脂肪質)毒 性 ウルシオール、チチオール、ラッコールなどを含む。樹液に触れると、アレルギー反応によって生じる接触性皮膚炎を発症する。和名 山漆分布 日本各地生育地 山林の中有毒部位 全木花期 春(5~6月)開花期特 徴 多年草で、草丈は1~2m になる。茎は無毛で紅紫色を帯び、上方で細く分枝して四方に広がる。葉は互生し短い柄があり、卵状楕円形で先端、基部ともにしだいに尖る。花期には、下垂した総状花序をつくり、微紅色を帯びた白色の小花をまばらに開く。果実は扁球形の液果で濃紅紫色。生薬名 美ビ商ショウ陸リク(根)毒 性 成分は、アルカロイドであるフィトラッカトキシン、サポニンであるフィトラッカサポニン、アグリコンであるフィトラッキゲニンなどを含有する。摂取すると腹痛、嘔吐を繰り返す。重症化すると脈搏が弱くなり、血圧低下、心臓麻痺を起こして死に至る。和名 洋種山牛蒡分布 北アメリカ原産生育地 荒地などに野生化している。有毒部位 全草、特に根と熟した実花期 初夏~秋(6~ 10 月)果実期全 木全 草ウルシ科ヤマウルシToxicodendron trichocarpum (Miq.)Kuntzeヤマゴボウ科ヨウシュヤマゴボウPhytolacca americana L.有毒部位有毒部位