ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
ア●●●● 高浜町の有毒植物各論ムムクロジ/ムラサキケマン特 徴 落葉高木で、樹高17m 位に達する。樹皮は灰褐色で平滑。老木になると不規則に剥がれる。葉は大きな偶数羽状複葉で互生する。小葉は4~8対あり、広披針形で革質、左右がややずれて対生する。花期には、枝先に大型の円錐花序をつけ、淡緑色の5弁の小花を開く。11 月には球形の果実が黄色く熟す。種子は食用にもされる。生薬名 延エン命メイ皮ヒ(果皮)毒 性 薬用として、延命皮は強壮・止血・去痰薬として、気管支炎、咽喉カタルなどの咳止めに、花は充血・止痛薬として用いられた。毒性が強く今は用いられない。果皮に配糖体ムクロジサポニンを含有する。溶血および呼吸麻痺を起こす作用があり、鯉、金魚は50 万倍希釈液中で数日に死ぬ。和名 無患子分布 本州中部以西、四国、九州生育地 丘陵や低山、公園などにも植栽される。有毒部位 果皮花期 初夏(6月頃)生育期特 徴 越年草で、草丈は20 ~ 40cm になる。全体が柔らかい。葉は2回3出羽状複葉で小葉はくさび形で欠刻する。花期には、茎頂に長さ10cm ほどの総状花序をつけ、赤紫色の花が多数、横向きに咲く。さく果はやや扁平ではじけるとき、果皮が両側に巻き上がる。生薬名 紫シ菫キン(全草、塊根)毒 性 全草に多数のアルカロイドが含有される。プロトピン、サンギナリン、コプチシン、コリサミン、コリノロキシン、コリノリン、イリコリノリン、アセチルコリノリン、アセチルイリコリノリン、コリカピン、コレキシミン、シノアクチチン、パリジン、アドルミジンなどである。誤って服用すると、涙と唾液の分泌が増え、心筋運動に痙攣を起こすが死には至らない。和名 紫華鬘分布 日本各地生育地 山麓や路傍、畑の近くなどの日陰有毒部位 全草花期 春(4~5月)開花期果 皮全 草ムクロジ科ムクロジSapindus mukorossi Gaertn.ケシ科ムラサキケマンCorydalis incisa (Thunb.) Pers.有毒部位有毒部位