ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

高浜町の有毒植物各論ミミヤマキケマン/ミヤマシキミ特 徴 越年草で、草丈は高さは20 ~ 50cm になる。茎は赤みを帯び、下方で分枝して斜上する。葉は1~2回羽状複葉で、小葉はさらに羽状に深裂する。葉はしばしば紫褐色を帯びる。花期には、茎の先に総状花序をつけ、多数の黄色い花を密につける。果実は蒴果で、長さ2~3cm の線形になり、数珠状になる。生薬名 深山黄董毒 性 全草にアルカロイドのビククリン、フロトピン、パルマチンなどを含有する。摂食すると酒に酔ったような感じになった後、眠気、吐き気、脈拍の低下などの中毒症状を起こす。そして、深い眠気が襲って体温が低下する。その後、呼吸や心臓の麻痺が起こる。致死量は不明であるが、ビククリンは激しい痙攣を引き起こす。痙攣は初め間欠的に起こり、毒が身体に回るとともに激しさを増す。和名 深山黄華鬘分布 本州の近畿地方以北生育地 山地の日当たりのよい林縁有毒部位 全草花期 春~初夏(4~7月)開花期特 徴 常緑低木で、樹高は1~ 1.5m になる。枝はよく分枝し、斜上する。葉は互生するが、密についてやや輪生状になり、革質で上面は光沢がある。葉形は倒卵状長楕円形(葉先の方で幅が広くなる)で葉先は鈍三角形状。花期には、枝の頂に円錐花序をつくり香りのある白色の小花を開く。果実は球形で、晩秋から冬にかけて赤く熟す。生薬名 茵イン芋ウ(葉、果実)毒 性 葉にはアルカロイドのシキミン、シキミアニン、アンドロメドトキシン、スキンミアニン、ジクタムニン、ロドジャポニンなどを含有する。殺虫作用があり農業用殺虫剤として使用される。誤食すれば嘔吐、手足の痙攣、麻痺などが起きる。和名 深山樒分布 本州福島県以南、四国、九州生育地 山地の木陰など有毒部位 葉、果実花期 春(4~5月)開花期全 草葉 果 実ケシ科ミヤマキケマンCorydalis pallida (Thunb.) Pers. var.tenuis Yatabeミカン科ミヤマシキミSkimmia japonica Thunb. var.japonica有毒部位有毒部位