ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

ア●●●● 高浜町の有毒植物各論ハバイケイソウ/ハエドクソウ特 徴 多年草で、茎は直立して高さ1~ 1.5m になる。葉は互生し、長さ20 ~ 30cm の大型な楕円形。縦の葉脈が目立ち、基部は鞘となって茎を包む。花期には、茎頂に大型の円錐花序をつけ、緑白色の花を密に咲かす。生薬名 藜リ蘆ロ(根茎)毒 性 含有する総アルカロイドは血圧を持続的に降下させる。毒性が強く古くから殺虫剤として用いられた。アルカロイドのベラトラミン、ルビジェルビン、ソラニジン他の有毒成分を含む。特に根茎や根に多く含有する。中毒症状として、ひどい下痢や吐き気を引き起こす。重症になれば血管拡張により血圧降下が起こり呼吸抑制が起こる。その後、手足の痺れ、虚脱状態、意識不明などを起こして死に至る。若芽は食用に利されるギボウシに類似するため度々事故が発生している。近縁種 コバイケイソウ、シュロソウ和名 梅蕙草分布 日本各地生育地 亜高山帯の湿った所。観賞用に栽培もされる。有毒部位 全草花期 夏(7~8月)生育期特 徴 多年草で、草丈は30 ~ 70cm になる。茎は四角形で分枝せず直立し、節の上部はふくらむ。葉は対生し、卵形で粗い鋸歯がある。花期には、茎頂又は上部の葉腋から細い穂状花序を出し、帯紅色または白色の小さな花を横向きに開く。生薬名 透トウ骨コツ草ソウ(全草)毒 性 全草にリグナンのフリマロリンⅡ、レプトスタキロールアセテート、硝酸カリなどを含む。強い毒性があって、誤って口に入れると嘔吐、腹痛を起こすが、この根を煮詰めて蝿取り紙を作ったといわれ、また便槽の蛆虫を駆除するのにも用いられた。和名 蠅毒草分布 日本各地生育地 山野の暗い林床有毒部位 全草花期 夏(7~8月)生育期有毒部位有毒部位シュロソウ科バイケイソウRanunculus nipponicus Nakai var.submersus H.Haraハエドクソウ科ハエドクソウPhryma leptostachya L. subsp.asiatica (H.Hara) Kitam.全 草全 草