ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

高浜町の有毒植物各論ナナツズイセン/ネジキ特 徴 多年草で、地中に大きなラッキョウ状の鱗茎がある。葉は柔らかく春に群がり出て夏に枯死する。花期には、高さ60cm 内外の直立した花茎を出し、先に4~8個の淡紅紫色の花を散形花序につける。花は外側に向いて開き、種子はつけない。生薬名 鹿ロク葱ソウ(鱗茎)毒 性 薬用では、小児麻痺後遺症治療薬の製剤原料。民間では関節炎、乳腺炎の湿布に用いる。アルカロイドのリコリンやガラタミンを含有する。ガラタミンは副交感神経を興奮させ、また運動神経末梢も興奮させ、鎮痛作用もある。ポリオなどで起きた半身不随、重度筋無力症に対し治療効果が確認されている。誤食すると嘔吐、腹痛、脈拍頻微、下痢、呼吸不整、体温上昇などを起こし、昏睡、虚脱、痙攣、麻痺などを経て死に至る。和名 夏水仙分布 中国原産とされる。生育地 山野に野生化、観賞用として庭にも栽培される。有毒部位 鱗茎花期 夏(8月頃)開花期特 徴 落葉低木または小高木で、樹高は6~8m になる。幹はふつうねじれるので和名がついた。葉は広卵形で先は尖り、全縁、裏面の葉脈に白毛がある。花期には、前年枝の葉腋から総状花序をつくり白色花を下向きに列をなして開く。生薬名 綟レイ木ボク(葉)毒 性 家畜の皮膚寄生虫駆除や農業用殺虫剤、便槽の蛆虫駆除に用いられる。毒性分はリオニオールA・B・Cで特に若葉に多い。リオニオールA は脳幹下部に作用して、姿勢の異常、痙攣、運動麻痺などを引き起こす。毒性は激しい。家畜がこれを誤食すると嘔吐や運動麻痺が起こる。家畜を含めて動物は本能的に毒草・毒木を見分け、決して食べない。和名 捩木分布 本州、四国、九州生育地 山地有毒部位 枝、葉花期 春(5?6月)開花期有毒部位有毒部位ヒガンバナ科ナツズイセンLycoris x squamigera Maxim.ツツジ科ネジキLyonia ovalifolia (Wall.) Drude var.elliptica (Siebold et Zucc.) Hand.-Mazz.鱗 茎葉 枝