ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
ア●●●● 高浜町の有毒植物各論トトウダイグサ/トリカブト属特 徴 越年草で、草丈は15 ~ 40cm になる。切ると白い汁が出る。葉は互生し、下部の葉は小さく上部の葉は大きく茎の先にやや輪生状につく。葉先は丸いかややへこみ基部はくさび形、葉縁に鋸歯がある。花期には、多数の複合杯状花序をつけ黄色の花を開く。生薬名 沢タク漆シツ(茎葉、根茎)、和ワ大タイ戟ゲキ毒 性 かつて峻下剤として用いられたこともあるが、毒性が強く現在は薬用としない。茎葉にユーフォルビン、ファシン、チチマリンなど、乳液にジヒドロキシフェニルグリシン、根茎にオイフォールなどを含有する。大量に摂取すると胃腸炎、下痢、疝痛などの消化器症状、心悸亢進、脈拍増加、めまい、痙攣などの神経症状を起こす。オイフォールは激しい下痢を引き起こす。また、茎を傷つけたとき出る乳白色の汁(ラテックス)は皮膚についただけで強い刺激となって激しい炎症を起こし、水疱ができることもある。和名 灯台草分布 日本各地生育地 路傍や河原有毒部位 全草花期 春(4?5月)生育期特 徴 多年草で、草丈は60 ~ 200cm になる。ドクウツギ、ドクゼリと並んで日本三大有毒植物の一つとされる。トリカブト属は日本に約30 種あるが、種を識別することは極めて困難。薬用として用いられるのはオクトリカブトと中国原産のハナトリカブトに限定される。生薬名 附ブ子シ(塊根 局※)毒 性 薬用では鎮痛・強心・利尿作用があり、特に新陳代謝機能の減弱した虚弱者の諸疾患に補強の作用を示す。主な毒成分はジテルペン系アルカロイドのアコニチンで、他にメサコニチン、アコニン、ヒバコニチン、低毒性成分のアチシンの他ソンゴリンなどを全草(特に根)に含む。代表的な成分のアコニチンは中枢神経の麻痺作用があり、ヒトの致死量は3~4mg(精製された純粋なアルカロイドとして)と毒性が強い。アコニチンは経皮吸収・経粘膜吸収される。トリカブトによる死因は、専ら心室細動ないし心停止である。※ 若苗は山菜として利用されるニリンソウに似ているため、誤食による事故が度々発生している。※ 日局 加工ブシ 本品はハナトリカブトAconitum carmichaeliDebeaux またはオクトリカブトAconitum japonicum Thunberg(Ranunculaceae)の塊根を規定された3種類の加工法により製したものである。和名 鳥兜 別名 オクトリカブト分布 日本各地生育地 沢沿いや湿った草原有毒部位 全草花期 夏?秋(8?10 月)生育期有毒部位有毒部位トウダイグサ科トウダイグサEuphorbia helioscopia L.キンポウゲ科トリカブト属Aconitum japonicum Thunb. subsp.subcuneatum (Nakai) Kadota全 草全 草