ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
ア●●●● 高浜町の有毒植物各論ツツルニチニチソウ/テイカカズラ特 徴 常緑の多年草で、明治時代に渡来した。つる性で地面を覆うように生育し、草丈は10cm 程だが、花をつける茎は直立し高さ30 ~ 40cm となる。葉は卵形で柄があって対生する。花期には、上部の葉腋に花柄のある淡紫色の花を上向きに開く。花冠はやや回旋する。毒 性 ビンカアルカロイド(主にビンカミン)を含有する。誤食すると幻覚、麻痺などが起こる。医薬品としてのビンカミン(およびその誘導体であるビンポセチン)は、日本国内においては、過去に医療用医薬品(脳循環改善薬)として脳梗塞および脳出血の後遺症に伴う慢性脳循環障害によるめまい、頭重、頭痛の改善などの目的に用いられていた。しかし再評価の結果、有効性が確認できなかったため2001 年に市場より回収された経緯がある。副作用として、白血球およびリンパ球の減少、血中グロブリン濃度の低下の疑いなどが報告されている。和名 蔓日日草分布 ヨーロッパ原産生育地 観賞用に栽培される。荒地に繁茂する。有毒部位 全草花期 夏(4?7月)開花期特 徴 常緑つる植物で、茎は長く伸びて他物に這い登り長さ10m 位になる。葉は対生し、楕円形ないし狭長楕円形、革質で表面にやや光沢がある。花期には、小枝上部にまばらな集散花序をつけ数個開き、芳香がある。花色は白色でのちに淡黄色に変る。生薬名 絡ラク石セキ(茎葉)毒 性 有毒成分のトラチェロシド、ノルトラチェロシドなどを含む。かつては強心・解熱・活血薬として用いられたが、毒性が強いため危険。強心作用があり、少量で呼吸、血圧、心運動の改善が認められ、多量では呼吸、心運動を抑制麻痺させる。和名 定家蔓分布 本州、四国、中国生育地 山野の林内有毒部位 茎葉花期 初夏(5?6月)開花期有毒部位有毒部位キョウチクトウ科ツルニチニチソウVinca major L.キョウチクトウ科テイカカズラTrachelospermum asiaticum (Sieboldet Zucc.) Nakai全 草茎 葉