ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
高浜町の有毒植物各論チチョウセンアサガオ/ツタウルシ特 徴 一年草で、茎は直立して多く分枝し、草丈は1~1.5m になる。葉は通常互生だが対生状にもなり、大きな広卵形で全縁または深い波状の少数の鋸歯をもつ。花期には、葉腋に1個ずつ花をつける。萼は筒状で長く、先端は5裂する。花冠は白色または淡紫色の大きな漏斗状。果実は球形のさく果で表面には太くて短いとげが多い。生薬名 曼マン陀ダ羅ラ華ゲ(花または全草)、曼陀羅子(種子)、曼陀羅葉毒 性 以前は鎮痛麻酔剤として使用されたが、現在ではアトロピン、スコポラミンの抽出原料とされる。Datura 属の植物はトロパンアルカロイド(アトロピン、ヒヨスチアミン、スコポラミン他)を含有する。トロパンアルカロイドは副交感神経興奮遮断作用を示し、治療量では中枢作用をほとんど示さず、頻脈、散瞳、唾液分泌や胃運動の低下などがみられる。大量に摂取すると中枢神経系の興奮をきたし、同時に、筋緊張の支配能力が低下するため、運動協調不全(狂乱状態)を引き起こす。中毒症状は、嘔吐、幻聴、幻覚、頭痛、眩暈、興奮、痙攣、頻脈、瞳孔散大、唾液分泌や胃運動の低下、口の渇き、知覚障害、錯乱、炎症、意識混濁、昏睡、運動失調、呼吸麻痺、呼吸困難、呼吸停止など。アメリカチョウセンアサガオ(ナス科) Datura meteloides Dunal.※ 枝と茎、葉の上面などに軟毛があり、花冠はずっと大輪で,開くと径10cm 以上になる。ヨウシュチョウセンアサガオ(ナス科) Datura stramonium L. f. tatura(L.) Dabert.※ 枝と茎、葉の上面などに軟毛があり、葉に欠刻状の切れ込みをもつ。和名 朝鮮朝顔分布 インド原産生育地 荒れ地、また観賞用に栽培される。有毒部位 全草花期 夏?秋(7?9月)果実期特 徴 つる性落葉木本で、つるには多くの気根を生じ他の樹木に絡みつき、また岩を登り、長さは10m にもなる。葉は3出複葉で褐色の短毛がある。3小葉のうち頂小葉は短い柄があり、側方の2小葉は無柄。花期には葉腋に円錐花序をつくり、黄緑色の小花を開く。毒 性 毒成分はウルシオールやラッコールなどで、いずれも局所刺激作用が強く、皮膚につけば激しい炎症(漆性皮膚炎)を起こす。和名 蔦漆分布 日本各地生育地 山地有毒部位 樹液、全株花期 初夏(5?6月)生育期有毒部位有毒部位ナス科チョウセンアサガオDatura metel L.ウルシ科ツタウルシToxicodendron radicans (L.) Kuntzesubsp. orientale (Greene) Gillis全 草全 草