ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

高浜町の有毒植物各論シシキミ/シュロソウ特 徴 常緑小高木で、樹高は3~5m になる。幹は直立し、車輪状に分枝する。葉は互生し倒卵状披針形の革質で、傷つけると香気がある。花期には、小枝の葉腋に径3cm ほどの黄白色の花をつける。果実は袋果で星形となり、各室に1個の黄土色で光沢のある種子が入っている。毒 性 アニサチン、シキミ酸などを含有する。誤食すると嘔吐、下痢、呼吸障害、循環器障害などの中毒症状を起こし血圧上昇、昏睡状態で死に至る。※ 事故が多いため、シキミの実は植物としては唯一、毒物および劇物取締法により劇物に指定(毒物および劇物指定令(昭和40 年政令第2号)第2条第1項第39 号「しきみの実」)されている。和名 樒分布 関東地方以西の本州、四国、九州生育地 寺院や墓地などによく植栽される。有毒部位 袋果花期 早春(3?4月)開花期特 徴 多年草で、草丈は0.5 ~1m になる。茎の基部は古くなって枯れた葉柄がシュロの毛に似た黒褐色の繊維状になって残る。葉は茎の下部に3~4枚つけ長楕円状披針形から線状披針形。花期には、大形の円錐花序に多数の花を開く。花被片は暗紫色。生薬名 藜リ蘆ロ毒 性 古くには便槽の蛆虫などの殺虫剤として用いられた。全草にベラトルムアルカロイド(ベラトラミン、エルピン、ジェルビン)を含有する。血圧を持続的に降下させ、嘔気、嘔吐、下痢、手足のしびれ、脱力感、痙攣、昏睡などを引き起こす。重症の場合意識不明を経て死に至る。近縁種 タカネシュロソウ、アオヤギソウ、タカネアオヤギソウ和名 棕櫚草 別名 オオシュロソウ分布 本州中部以北、北海道生育地 山地の林内有毒部位 全草花期 夏(7?8月)生育期有毒部位有毒部位マツブサ科シキミIllicium anisatum L.シュロソウ科シュロソウVeratrum maackii Regel var.reymondianum (O.Loes.) H.Hara袋 果全 草