ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

高浜町の有毒植物各論ククリスマスローズ/コンフリー特 徴 明治の初めに渡来した常緑多年草で、草丈は15?30cm になる。葉は手のひら状の複葉で、根際から出る。花期には高さ約20cm の花茎を出し、花弁状の紫色を帯びた萼がくをもつ花を開く。花に見える部分は、植物学上では「花」ではなく「萼片」という部分である。そのため、鑑賞期間が比較的長い。毒 性 全草に、強心配糖体ヘレブリン、ヘレフリゲニンの他、サポニン配糖体のヘレボリン、ヘレボレインその他、プロトアネモニンなどの有毒成分を含有する。摂取すると、嘔吐、腹痛、下痢、けいれん、呼吸麻痺、めまい、精神錯乱、心拍数の低下、心停止などを引き起こす。また、目や口・のどなどの粘膜がただれたり腫れあがったりする。和名 くりすますろーず分布 東ヨーロッパ原産生育地 庭や花壇などに栽培される。有毒部位 全草花期 冬~早春(1~4月)開花期特 徴 多年草で、草丈は60 ?90cm になる。全体に白く短い粗毛がある。繁殖力は極めて旺盛。茎は分枝して多少翼がある。葉は大型の卵状披針形で先端は尖り、下部のものは有柄で基部は茎に流れて翼になる。花期には、茎や枝の先端に尾状に巻いた花序を出し、多数の花をつける。花色は紫、淡紅、白など様々である。2004 年、健康被害の恐れがあるとしてコンフリーの食品としての利用を禁止する旨、厚生労働省より通達が出された。毒 性 かつて、薬用として貧血、強壮、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、低血圧、高血圧、糖尿病や下痢に用いられたことがある。全草、特に根にピロリジジンアルカロイド他を含有する。連用により急性肝機能障害(黄疸、食欲不振、腹水、浮腫、沈鬱、肝性脳症、肝静脈閉塞性疾患で、主に肝臓の細静脈の非血栓性閉塞による肝硬変または肝不全など)を引き起こす。また発癌性もある。和名 こんふりー分布 ヨーロッパ原産生育地 田園地帯など有毒部位 全草花期 初夏(6~8月)生育期有毒部位有毒部位キンポウゲ科クリスマスローズHelleborus niger L.ムラサキ科コンフリーSymphytum x uplandicum Nyman全 草全 草