ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
ア●●●● 高浜町の有毒植物各論ククサノオウ/クサボタン特 徴 越年草で、草丈は25 ?50cm になる。茎は直立し多数の枝を出し、全体的に粉白色を帯び柔らかい。茎を切ると黄色い液が出る。葉は羽状に裂け、裏面は白緑色でちぢれた細毛をもつことが多い。花期には、枝の先に散形花序をつけ黄色い4弁の花を開く。生薬名 白ハク屈クツ菜サイ(全草)毒 性 薬用では、湿疹、疥癬、たむし、いぼなどの皮膚疾患に外用する。全草にケリドニン、プロトピン、ケリジメリン、サンギナリン、ケレリトリンなど多くのケリドニウムアルカロイドを含む。ケリドニウムアルカロイドはアヘンアルカロイドと似た作用があり、鎮痛作用、知覚末梢神経の麻痺作用をもつが、有毒植物なので決して内服しないように注意が必要である。外用といえども、専門家の観察のもとで利用しないと、やはり危険である。和名 瘡の王分布 日本各地生育地 路傍、林縁などの陽地有毒部位 全草花期 初夏(5~7月)開花期特 徴 落葉低木で、高さは1m位になる。葉は対生し長い柄のある3出複葉で質が厚く、葉の裏面に葉脈が目立つ。花期には、大きな円錐花序をつけ、個々の花は筒形で先が4つに割れる萼筒が花冠状に発達する。外面は白色、内面は淡紫色を呈する。花弁はなく多数の雄蕊がある。果実には長い羽状の絹毛があり、風で飛散する。毒 性 全草にプロトアネモニン、アネモニン、アネモノールなどの有毒成分を含む。アネモニンは心臓毒であり、多量に服用すると心臓を停止させる。また、プロトアネモニンは局所刺激作用があり、口腔、消化器などの粘膜をただれさせ、口腔灼熱、嘔吐、胃腸炎、下痢、血便、血尿、脈拍緩徐、瞳孔散大などの中毒症状を起こし、大量で知覚麻痺、呼吸困難、痙攣などを起こして死に至る。この成分が皮膚につくと発赤、発泡して水腫がでる。和名 草牡丹分布 本州生育地 山地有毒部位 全草花期 夏(7~9月)開花期有毒部位有毒部位ケシ科クサノオウChelidonium majus L. subsp.asiaticum H.Haraキンポウゲ科クサボタンClematis stans Siebold et Zucc.全 草全 草