ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
高浜町の有毒植物各論キキツネノボタン/キョウチクトウ特 徴 越年草で、草丈は20 ?60cm になる。茎は中空でときに多少毛がある。葉は3出複葉で小葉身は中裂して欠刻状の鋸歯がある。葉柄の基部は鞘状に広がる。花期には、枝先に総状花序をつけ黄色の花を開く。花後緑色で金平糖のような果球をつける。果球のとげ(柱頭)は細くてカギ状に曲がるのが特徴である。毒 性 全草にブロトアネモニンとアネモニン、アネモノールを含む。民間療法ではプロトアネモニンの発疱性局所刺激作用を逆利用して扁桃腺炎の治療に用いる。アネモニンは心臓毒であり、多量に服用すると心臓を停止させる。また、プロトアネモニンは局所刺激作用があり、口腔、消化器などの粘膜をただれさせ、口腔灼熱、嘔吐、胃腸炎、下痢、血便、血尿、脈拍緩徐、瞳孔散大などの中毒症状を起こし、大量で知覚麻痺、呼吸困難、痙攣などを起こして死に至る。ケキツネノボタン(キンポウゲ科) Ranunculus cantoniensis DC.※ そう果の先は多少曲がるがほぼ真っすぐ。和名 狐の牡丹分布 日本各地生育地 湿気を帯びた路傍、荒れ地有毒部位 全草花期 春~夏(4~7月)開花期特 徴 日本には享保9年(1724 年)に渡来した。常緑低木で、樹高3m になる。若枝はやや太く、緑色の微毛がある。葉は通常三輪生し、厚い皮質の線状披針形から長楕円形、先は尖り、全縁無毛。花期には、枝の先端に群がってつき、桃色や白色花を開き芳香がある。毒 性 強心配糖体のオレアンドリンのほかアディネリン、ギトケシゲン、ジギトキシゲニンなどを含有。oleandrin は、植物全体に含まれ、ジギタリスに類似の作用をもつ。ヒトの場合、オレアンドリンの致死量は0.30mg/kg で、青酸カリをも上回る。フランスでは7人が死亡した事例があり、バーベキューの串に使っていたのが、夾竹桃の枝だったという。火に焼かれることでoleandrin が浸み出し、肉や野菜にも浸み込んだ。その食材を食べたため、7人もの人間が死亡してしまったという。また、oleandrin は熱によって分解されにくい性質があり、生木のまま燃やすと、その煙にも毒成分が含まれるので吸い込むと危険であるという。そのため、十分乾燥させ、燃やしているときは近づかないように注意する。和名 夾竹桃分布 インド原産生育地 観賞用に栽培される。有毒部位 全木花期 夏(8月頃)開花期有毒部位有毒部位キンポウゲ科キツネノボタンRanunculus silerifolius H.Lev. var.glaber (H.Boissieu) Tamuraキョウチクトウ科キョウチクトウNerium oleander L. var. indicum(Mill.) O.Deg. et Greenwell全 草全 草