ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
高浜町の有毒植物各論オオニドコロ/オモト特 徴 つる性の多年草。根茎は横に伸び、やや肥厚して硬い。葉は互生し、円心形から三角状心形で、先は長く尖る。雌雄異株。雄花序は葉腋から直立し、淡緑色の小さな花をつける。雌花序は垂れ下がる。さく果は上向きにつき、3個の翼がある。生薬名ヒ解カイ(根茎)毒 性 薬用では、消炎・利尿薬としてリュウマチ・腰膝の疼痛に用いる。根茎にはステロイドサポニン(ジオスコリン、ジオスシン)を含有し、大量に摂取すると溶血し、胃の粘膜がただれる。和名 鬼野老分布 日本各地生育地 山野有毒部位 根茎花期 夏(7~8月)開花期特 徴 多年草で、肥厚した地下茎から多数の濃緑色の葉を出す。葉は長さ30 ?50cm と大きく、肉厚で光沢がある。古くから観葉植物として愛用され園芸品種も多い。花期には、葉間から短い花茎を出し緑黄色の花を穂状に密集してつける。液果は球形で赤熟するがまれに黄色のものもある。生薬名 万マン年ネン青セイ根コン(根茎)、万年青葉毒 性 根や根茎にロディン、葉にロデキシンAを含む。迷走神経に作用して心臓の搏動振幅、周期を変化させ、循環障害を起こすことにより運動麻痺、全身痙攣を起こして死に至る。また内臓の平滑筋に対して筋収縮を起こさせ、神経系と随意筋には延髄の諸中枢を興奮させ、運動神経繊維、骨格筋を麻痺させる。この他局所刺激、催吐、蓄積作用がある。中毒症状は悪心、嘔吐、頭痛、不整脈、血圧低下を起こす。強心薬として使用したこともあるが、毒性が強く、家庭では絶対用いてはならない。和名 万年青分布 本州東海道以西、四国、九州生育地 山地の樹下有毒部位 全草花期 春~初夏(4~6月)生育期有毒部位有毒部位ヤマノイモ科オニドコロDioscorea tokoro Makinoクサスギカズラ科オモトRohdea japonica (Thunb.) Roth根 茎全 草