ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
高浜町の有毒植物各論エエンレイソウ/オシダ特 徴 多年草で、草丈は20 ?40cm になる。葉は3枚輪生し、菱ひし状円形で無柄。長さ幅ともに10 ?15cm とやや大型。花期には、茎頂の花柄の先に1個つける。外花被片3片は緑色または紫褐色、内花被片は通常退化している。液果は球形で緑色または黒紫色、熟すと果肉の部分は甘味がある。生薬名 延エン齢レイ草ソウ根コン(根茎)毒 性 薬用では、降圧作用・鎮痛作用があるため、民間で胃腸病・健胃に利用される。根茎にトリリンを含有する。トリリンは極めて苦い成分のため、誤食は稀であるが、食べると激しい嘔吐が襲い、脱水症状を起こす。その後、心臓衰弱、血圧低下、ショックなどで死に至る。近縁種 ミヤマエンレイソウ、オオバナノエンレイソウ和名 延齢草 別名 タチアオイ(立葵)分布 日本各地生育地 山林内有毒部位 全草花期 春(4~5月)開花期特 徴 夏緑性シダ植物。地下茎はもたず、根茎から長さ60 ?120cm の葉を放射状に出す。葉は黄緑色で2回羽状複葉を杯状に束生する。葉柄と羽軸上には明褐色のつやのある鱗片が密生する。側脈は通常二に叉さし、上側の脈上に大型の胞子?群をつける。生薬名 綿メン馬マ根コン(根茎および葉柄基部)、貫衆毒 性 薬用では、十二指腸虫、条虫の駆除に用いられた。フィリック酸、フィリシン酸、フラバスピト酸、フィルマロンなどの酸性物質のほか、脂肪油、揮発油などを含む。フィリック酸は神経・筋肉毒であり、無脊椎動物には平滑筋麻痺を起こす。このため十二指腸中を麻痺硬変させ駆除を果たす。また条虫駆除作用の強い成分も含まれている。しかし、綿馬エキスは量を過ごすと視力障害、血尿、腹痛、下痢などの中毒症状を服用後1時間ほどで起こし、死に至る場合もあるので、医師の観察指導が必要である。和名 雄羊歯分布 北海道、本州、四国生育地 山地の林下有毒部位 根茎、葉柄基部生育期有毒部位有毒部位シュロソウ科エンレイソウTrillium apetalon Makinoオシダ科オシダDryopteris crassirhizoma Nakai全 草根 茎 葉柄基部