ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
ア●●●● 高浜町の有毒植物各論エエゴノキ/エニシダ特 徴 落葉小高木で、樹高は10m になる。樹皮は暗灰褐色、2年枝では糸状に剥がれる。葉は互生し、葉身は卵形または楕円形、縁には細かい鋸歯がある。花期には、今年伸びた短い側枝の先に総状花序をつけ、1?4個の白い花を下垂する。果実は卵球形の核果で灰白色。10 月頃に熟すと、果皮は裂けて種子が落下する。生薬名 麻マ厨チュウ子シ(果実)毒 性 麻厨子は去痰薬とされているが、服用量も定まっておらず民間での利用は不可。果皮にエゴサポニンを含み、これは原形質毒で溶血作用、血球破壊作用がある。果実のしぼり汁は魚毒であり、魚を麻痺させるので、川に流して魚取りに用いられた。和名 えごのき分布 日本各地生育地 山地有毒部位 果実花期 春(4~5月頃)開花期特 徴 延宝年間(1673 - 1681 年)に中国を経て渡来し、観賞用としても栽培される。落葉低木で、樹高は1?3mになりよく分枝し弓状に曲がる。葉は単葉または3出複葉で、小葉は倒卵形ないし倒披針。花期には、葉の付け根に黄色の蝶形花が1?2個ずつ開く。豆果は7?8月に黒く熟し、中に多数の種子があり、莢はねじれて裂ける。生薬名 エニシダ枝毒 性 薬用では、硫酸スパルティンの製造原料として、花のついた茎葉は利尿、瀉下、止血、不整脈心悸亢進などに用いる。また末梢血管収縮作用があり月経過多にも用いる。アルカロイドのスパルティン、サロタムニン、ゲニスティンのほか配糖体のスコパリンなどを含有する。誤って飲用するとよだれ、嘔吐、胃腸痙攣が起こる。続いて運動神経の麻痺、血圧降下、呼吸困難によって死に至る。生の枝葉は強烈な苦みがあり、誤って食することは考えにくい。従って死亡事例もなく、致死量も不明。和名 えにしだ分布 ヨーロッパ原産生育地 道路の法面など有毒部位 全株花期 春(5月頃)開花期有毒部位有毒部位エゴノキ科エゴノキStyrax japonica Siebold et Zucc.マメ科エニシダCytisus scoparius (L.) Link果 実全 草