ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

高浜町の有毒植物各論ウウマノアシガタ/ウルシ特 徴 多年草で、草丈は30 ?60cm になる。茎は直立して上部で分枝し、開出した白毛が密生する。根生葉は束生し、腎円形で掌状に3?5中?深裂。茎葉は円形から線形で3?5中裂する単葉。花期には、まばらな総状花序をつけ、黄色5弁花を上向きに開く。花弁の表面には光沢がある。生薬名 金キン鳳ポウ花ゲ(葉)毒 性 民間療法ではプロトアネモニンの発疱性局所刺激作用を逆利用して扁桃腺炎の治療に用いる。全草にプロトアネモニン、アネモニンなどを含有する。摂食するとアネモニンは心臓毒として作用し、知覚麻痺、呼吸困難、痙攣を起こして死に至る。植物の汁が皮膚につくと引赤、発疱して水腫ができる。これはプロトアネモニンの発疱刺激作用。和名 馬の脚形 別名 キンポウゲ(金鳳花)分布 日本各地生育地 日当たりのよい山野有毒部位 全草花期 初夏(4~6月)開花期特 徴 自生種か渡来種かまだ確証は得られていないが、古く渡来し漆液を採取するため各地で植栽したとされる。落葉高木で、樹高は7?10m になる。樹皮は灰白色で厚く、皮目が多い。葉は羽状複葉で3?6対の小葉からなり、枝先に集まる。雌雄異株。花期には、枝上部の葉腋に多数の黄緑色の小花を房状に開く。果実はゆがんだ球形で房状につく。生薬名 乾カン漆シツ(樹脂)毒 性 薬用では、かつて駆虫・通経・咳止め薬に応用された。樹液にはフェノール性化合物のウルシオールなどを含む。これに触れると、アレルギー反応によって生じる接触性皮膚炎を発症する。和名 漆樹分布 中国およびヒマラヤ原産生育地 逸出したものが、ときに山野で生育する。有毒部位 全木花期 初夏(6月頃)果実期有毒部位有毒部位キンポウゲ科ウマノアシガタRanunculus japonicus Thunb.ウルシ科ウルシToxicodendron vernicifluum (Stokes)F.A.Barkley全 草全 草