ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
ア●●●● 高浜町の有毒植物各論イイヌサフラン/イヌホオズキ特 徴 日本には明治時代に渡来した。多年草で、地下には、チューリップに似た球根(鱗茎)がある。春に球根から数枚の葉を伸ばして、夏には枯れてしまう。花期には、球根から1?数本の花柄を伸ばして、サフランに似たピンク色の花をつける。毒 性 アルカロイドのコルヒチンを含有する。特に種子と鱗茎に多い。コルヒチンの致死量は1?6mg。含有量から積算すると、1?2球で死に至る。細胞分裂防止性をもち、内服すると代謝されオキシジルコルヒチンになり、コレラに似た症状が現れ心臓欠陥性虚脱で36 時間以内に死亡する。コルヒチンは、中枢性の知覚麻痺と末梢血管麻痺の作用があり、古くはチンキ剤として、痛風による激痛を特異的に鎮めるため、鎮痛薬として痛風やリュウマチに用いられていたが、毒性による副作用が強いために現在は殆ど用いない。※ 葉の形がよく似た山菜のギョウジャニンニクとの誤食による食中毒や、それによる死亡事例が複数発生している。和名 犬サフラン分布 ヨーロッパから北アフリカ原産生育地 観賞用に栽培される。有毒部位 全草花期 秋(10 月頃)生育期特 徴 一年草で、草丈は20 ?80cm になる。茎はやや角ばり分枝して横に広がる。葉は互生し、卵形で尖り、全縁である。花期には、茎の節間に細い柄を出しその先に白色の小花が数個群がってつく。果実は径6?7mmの球形の液果で、黒く熟する。生薬名 龍リュウ葵キ(全草)、龍葵子(果実)毒 性 薬用としては、解熱・解毒・消腫薬として各種でき物、打撲傷、慢性気管支炎、急性腎炎などに用いられる。全草にアルカロイドのソラニン、ソラソニン、リラマルギン、ソラニジンなどを、また、サポニン含む。摂取すると嘔吐、下痢、運動中枢、呼吸中枢の麻痺などを引き起こすため、現在は薬用では用いられない。和名 犬鬼灯分布 日本各地生育地 山野の路傍有毒部位 全草、果実花期 夏~秋(8~ 10 月)果実期有毒部位有毒部位イヌサフラン科イヌサフランColchicum autumnale L.ナス科イヌホオズキSolanum nigrum L.全 草全 草