ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

高浜町の有毒植物各論イイチイ/イチョウ特 徴 常緑針葉高木で、樹高10 ?20m になる。幹は赤褐色を帯び直立し分枝する。葉は扁平の線形で先は尖り、2列に並ぶ。花はほとんど目立たないが、雄花は前年枝に腋生し小形、雌花も緑色で腋生する。種子は緑色で球状卵形または卵状広楕円形、下半部は鮮紅色の仮種皮で覆われ、9?10 月に成熟する。生薬名 一イチ位イ葉ヨウ毒 性 葉はかつて糖尿病に効果があるとして民間薬に用いられたこともある。アルカロイドのタキシンは果肉を除く葉や植物全体に含まれる。種子を誤って飲み込むと中毒を起こし、量によっては痙攣を起こし、呼吸困難で死亡することがあるため注意が必要である。同様に葉を薬として用いることは危険。和名 一位 別名 アララギ分布 日本各地生育地 山地、庭木などに植栽される。有毒部位 葉、種子花期 春(3~4月)果実期特 徴 落葉高木で、樹高は30 ?40m に達する。幹は直立し、樹皮は灰色で縦裂し老木では幹枝から「乳」を垂れる。葉は長枝では互生し、短枝では束生する。葉身は扁平で中央が切れ込む。雌雄異株。花は短枝から新葉とともに出て、雄花は淡黄色、雌花は緑色。果実は秋に成熟し食用となる。生薬名 銀ギン杏キョウ(種子)、銀杏葉毒 性 薬用として、種子は鎮咳、夜尿症に用いられる。葉のエキスは老人性痴呆症の進行遅延、脳機能障害の改善(めまい、耳鳴り、頭痛、脳梗塞後遺症)、うつ症状の改善、末梢循環の改善(冷え症など)に用いられる。しかし、毒成分も多く含有する。外種皮のビロボールが原因でアレルギー性皮膚炎を起こすことがある。種子には、ギンナン酸、フェノールその他を含有し、一度に多く食べると、嘔吐、下痢、呼吸困難、痙攣などを起こすことがある。麻痺は特に危うく、3時間程度の間隔で断続的に起こる。中毒の原因は4’- メトキシピリドキシンというビタミンB6 とよく似た構造の物質が、ビタミンB6 の働きを阻害し競合することにより、数時間のうちにビタミンB6 欠乏症など中毒症状を引き起こすといわれている。和名 銀杏分布 中国原産生育地 神社、寺、街路樹などとして植栽される。有毒部位 果肉(外種皮)、種子花期 春(4~5月)果実期有毒部位有毒部位イチイ科イチイTaxus cuspidata Siebold et Zucc.イチョウ科イチョウGinkgo biloba L.葉 種 子果 肉外種皮種 子