ブックタイトル青葉山植物図鑑

概要

青葉山植物図鑑

ア●●●● 高浜町の有毒植物各論アメリカシャクナゲ／アヤメ特　徴 日本には大正４年に渡来した。常緑低木で樹高は１?３m になる。幹は多く分枝し、小枝の先にやや厚みのある葉を密生する。葉は互生し有柄で楕円状披針形、両端は尖る。花期には枝先の集散花序に白色又は淡紅色の花を開く。花弁は浅く五裂し、花冠の内側に紅色の模様がある。毒成分 痙攣性の毒性を有するジテルペン系化合物のグラヤノトキシンⅠ（アンドロメドトキシン、ロードトキシン、アセボトキシンとも称される）を含有する。毒　性 痙攣性の毒性を有するジテルペン系化合物のグラヤノトキシンⅠを含有する。グラヤノトキシンⅠには顕著な催吐、開口運動惹起作用のほか、血圧降下作用がある。最小致死量はウサギ、ネコに対し0.18mg/kg（静脈注射）で、運動麻痺、呼吸困難、四肢痙攣を起こし死に至る。和名 カルミア分布 北米東部原産生育地 花木として栽培される。有毒部位 葉花期 春（５～６月）開花期特　徴 多年草で、草丈は30 ?60cm で群生する。やや乾燥したところを好みハナショウブなどとは違って水中には生育しない。葉は長さ30 ?50cm、幅５ ?10mm で、直立する。脈が隆起せず表裏の区別がつけにくい。花期には、株元から花茎が直立し紫色の花を開く。外花被片の基部に虎とら斑ふと呼ばれる黄と紫褐色の網目の脈がある。生薬名 豆ズシ草ソウ（根茎および根）毒　性 薬用では、消炎薬として胃痛、腹痛および寄生性の皮膚病に用いられる。全草にイリジェニン、イリジン、テクトリジンなどを含有。中毒症状では皮膚炎、嘔吐、下痢などが起こる。和名 文目分布 日本各地生育地 山野有毒部位 根茎、根花期 春（５～６月）開花期有毒部位有毒部位ツツジ科アメリカシャクナゲKalmia latifolia L.アヤメ科アヤメIris sanguinea Hornem.葉根 茎 根