ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

高浜町の有毒植物各論アアゼムシロ/アブラギリ特 徴 多年草で、茎は長さ20cm 位で地面を這い、節から根を出し所々で斜上する。全体無毛。葉は互生し、小さい狭楕円形。花期には、葉腋から長い花柄を伸ばし、淡紅紫色を帯びた花を1個つける。花弁は唇形で5裂する。生薬名 半ハン辺ペイ蓮レン(全草)毒 性 アルカロイドのロベリン、ロベラニン、ロベラニジンのほか、根には一種のポリフルクトサンであるロベリニンが含まれる。ロベリンは少量で呼吸中枢を興奮させ、延髄の催吐中枢を刺激することにより、流涎、悪心、嘔吐、腹痛、頭痛、下痢などの症状を呈する。大量では呼吸中枢、神経節を麻痺させて脈拍を緩徐にし、瞳孔散大、血圧降下を起こし、昏睡状態に陥り、全身痙攣を起こし、呼吸麻痺、心臓麻痺によって死に至る。和名 畔筵 別名 ミゾカクシ(溝隠)分布 日本各地生育地 田の畦や湿地有毒部位 全草花期 夏~秋(6~ 10 月)生育期特 徴 落葉高木で、樹高は15m に達する。葉は互生し枝先に集まってつき、心臓状の卵円形で先は尖り、ときに浅く3?5裂し桐に似る。花期には、淡紅色を帯びた白色の花を開く。果実は扁球形で10 ?11 月に熟すが、熟しても裂開しない。中には種子が3個入っている。種子からしぼった油は桐油といい塗料などに用いる。毒 性 エレオステアリン酸などを含有する。誤食すると嘔気、嘔吐、腹痛、下痢などの中毒を起こす。和名 油桐 別名 毒荏(どくえ)分布 本州中部地方、四国、九州生育地 暖帯の山地有毒部位 種子花期 初夏(5~6月)果実期有毒部位有毒部位キキョウ科アゼムシロLobelia chinensis Lour.トウダイグサ科アブラギリVernicia cordata (Thunb.) Airy Shaw全 草種子