ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

高浜町の有毒植物各論アアジサイ/アズマイチゲ特 徴 落葉低木で、樹高は1.5m 位になる。ガクアジサイを母種とした改良で多くの品種がある。葉は卵形で対生し、粗い鋸歯がある。花期には、枝先に小花が密に集まり、大きな半球形の花序を形作る。花に見えるのは萼がくが花弁状に発達した装飾花。花色は咲くにつれ淡空色・青紫色・淡紅色などに変化する。生薬名 紫シ陽ヨウ花カ(花と葉)毒 性 薬用では、解熱薬として、おこり、間欠熱、感冒などに用いられる。間違って摂取すると呼吸促迫、興奮、あえぎ、ふらつき歩行、痙攣、麻痺などを経て、重症な場合は死に至らしめるといわれている。2008 年6月13 日、茨城県つくば市の飲食店で、料理に添えられていたアジサイの葉を食べた10 人のうち8人が、食後30 分から吐き気・めまいなどの症状を訴えた。いずれも重篤には至らず、2?3日以内に全員回復した。和名 紫陽花分布 日本各地生育地 観賞用として広く植栽される。有毒部位 葉花期 初夏(6~7月)開花期特 徴 多年草で、草丈は15 ?20cm 位の小型で直立する。根生葉は2回3出の掌状複葉、茎葉は1回3出の複葉で、花の直下に3枚輪生する。花期には、茎の先に1個が傾いてつき、日が当たると白色花を開く。花弁のように見えるのは、萼片で8?13 枚ある。生薬名 両リョウ頭トウ尖セン(根茎)毒 性 中国では民間薬としてリュウマチ、神経痛、腫瘍の痛みに応用する。プロトアネモニンを含有する。誤食すると口内の腫脹、急性胃腸炎、激しい腹痛、下痢、血尿、消化器出血、嘔吐などを起こす。重症では、黒色敗臭便あるいは血便、神経症状、呼吸緩除、瞳孔散大、心臓麻痺などを起こし、死亡することもある。和名 東一華分布 日本各地生育地 山地の樹陰有毒部位 全草花期 早春(3~5月)開花期有毒部位有毒部位アジサイ科アジサイHydrangea macrophylla (Thunb.) Ser.f. macrophyllaキンポウゲ科アズマイチゲAnemone raddeana Regel葉全 草