ブックタイトル青葉山植物図鑑
- ページ
- 229/268
このページは 青葉山植物図鑑 の電子ブックに掲載されている229ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 青葉山植物図鑑 の電子ブックに掲載されている229ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
青葉山植物図鑑
ア●●●● 高浜町の薬草各論ワワサビ/ワラビ特 徴 多年草。根茎は肥大し、緑色の表面で葉痕が著しい。根生葉は長柄があり円形で基部は心形、葉縁には細かな鋸歯がある。葉面は深緑色で光沢があり掌状に脈が走る。花期には高さ15 ~ 90cm の茎を数本立てる。茎葉は互生し、茎頂に小形の十字状花を総状に密に開く。生薬名 山サン葵キ根コン(根茎)薬効・利用方法 食欲増進、防腐殺菌効果があり、香辛料として用いる。リュウマチ、神経痛、扁桃腺炎には、すりおろしたものを布に薄く伸ばして、患部に貼ると痛みが軽くなる。ただ刺激が強力なので量を加減する必要があり、10 分ぐらいでとり去るとよい。調製法 市販品を利用する。市販品は年間通じて出回るが、産地では、秋から冬が収穫期。和名 山葵分布 本州、四国、九州生育地 冷涼な谷川の浅瀬、栽培される。薬用部位 根茎花期 春(3~5月)開花期特 徴 夏緑性シダで、草丈は0.5 ~1m になる。若芽を山菜として食用にする他、根には澱粉が多く含まれており、ワラビ粉がつくられる。茎は分枝し地下を横に這う。葉は羽状複葉で、小葉にはつやがなく、全体に黄緑色。森林内に出ることは少なく、火事、植林地などの攪乱されて生じた日当たりのよい場所に出現する。山腹の畑地周辺などにもよく出て、大きな集団をつくる。生薬名 蕨ケッ菜サイ(地上部、根茎)薬効・利用方法 利尿・消炎・解熱薬として腫れもの、創傷、利尿などに用いられ、1日量10 ~ 15g に水400mLを加え、1/3 量まで煎じて3回に服用する。西洋の民間では根を条虫、回虫駆除、避妊などに用いる。調製法 地上部は山菜として利用するので、採取したらそのまま日干しに。根茎は秋に地上部が枯れかける頃掘りとり、水洗いして日干しにする。和名 蕨分布 日本各地生育地 山野の草原薬用部位 地上部、根茎利用部位根 茎利用部位地上部 根 茎アブラナ科ワサビEutrema japonicum (Miq.) Koidz.コバノイシカグマ科ワラビPteridium aquilinum (L.) Kuhn subsp.japonicum (Nakai) A. et D.Love