ブックタイトル青葉山植物図鑑
- ページ
- 227/268
このページは 青葉山植物図鑑 の電子ブックに掲載されている227ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 青葉山植物図鑑 の電子ブックに掲載されている227ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
青葉山植物図鑑
ア●●●● 高浜町の薬草各論ユユキノシタ/ユズ特 徴 半常緑多年草で、草丈は10 ~ 50cm になる。春に細い走出枝を多数伸ばし、節や先に小苗をつけて繁殖する。葉は根生し、腎円形多肉質で柔らかく、長短の白毛があり、裏面は赤色を帯びる。乾期や冬は、葉柄を地表に伏せる。花期には、株元から花茎を伸ばして円錐状の集散花序をつくり、左右相称形の白い花を多数開く。生薬名 虎コ耳ジ草ソウ(全草)薬効・利用方法 幼児のひきつけ、中耳炎、湿疹、かぶれ、腫れもの、痔の痛みなどに用いる。幼児のひきつけには、新鮮な生の葉を水洗いし、食塩を少々ふりかけて揉み、揉み出した汁を口に含ませる。中耳炎や耳だれには、生葉の搾り汁を脱脂綿に含ませ、耳穴に詰めておき、1日3~4回取り替える。湿疹、かぶれ、腫れ物には、新鮮な生の葉を水洗いして火にかざして柔らかくして患部に貼っておくと、自然に膿が出る。軽いむくみには、葉1日量10g を煎じて服用する。痔の痛みには、煎じた汁を脱脂綿に浸して、患部を軽くなぜるように洗う。調製法 5~7月の開花期に採取し、日干しにする。半常緑多年草だから、生葉は必要時採取する。和名 雪下分布 日本各地生育地 山中の陰湿な岩上、観賞用に栽培される。薬用部位 全草花期 初夏(5月頃)開花期特 徴 常緑小高木で、樹高は3~5m になる。幹は直立性で枝梢に長いとげがある。葉は互生し、長卵状楕円形、先端は尖る。葉柄の翼は非常に大きい。花期には、葉腋にやや大型の白色の花をつける。果実は球形で初冬から春にかけて熟す。果皮は黄色で大小のしわがあり、果肉は多汁で酸味と香気が強い。生薬名 枳キ実ジツ(未熟果実)、枳キ穀コク(成熟果実)薬効・利用方法 芳香性健胃・発汗・鎮咳去痰薬として主に漢方処方に用いられる。薬用には長期間保存したものほどよいとされる。民間的には、果皮4~5g にショウガ、砂糖を加えて熱いうちに服用する。疲労回復、神経痛、リウマチなどにゆずを浴湯料として用いる。調製法 夏から秋に未熟または成熟した果実を採集し、そのまま乾燥する。又は半分に輪切りにして天日或いは温風で乾燥する。和名 柚、柚子分布 中国原産生育地 果樹として栽培される。薬用部位 果実花期 初夏(5月頃)果実期利用部位全 草利用部位果 実ユキノシタ科ユキノシタSaxifraga stolonifera Curtisミカン科ユズCitrus junos (Makino) Siebold exTanaka花部