ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

ア●●●● 高浜町の薬草各論ヤヤマハンノキ/ヤマブキ特 徴 落葉高木で、樹高は20m 位になる。樹皮は紫褐色を帯び滑らかで、横長の皮目がある。葉は互生し、ほぼ円形で葉縁は浅く5~8裂し、鋸歯がある。春に開いた葉の多くは、夏に緑色のまま落葉する。雌雄同株。雌雄両花序ともに前年秋から枝上に現れ、早春に開花する。果実は堅果で、果穂は楕円形。薬効・利用方法 球果にはタンニンを25 ~ 27%含有し、収斂作用があり火傷、凍傷に煎液で患部を洗う。また、タンニン性染料として魚網、釣り具の染料に利用される。樹皮も同様にタンニン剤として使用できる。調製法 5~6月頃球果を採取し、日干しにする。※ 同属植物のオオバヤシャブシ、ヤシャブシ、ケヤマハンノキ、ヤハズハンノキ、ハンノキ、ケハンノキはいずれも同種の薬効植物として利用できる。和名 山榛木分布 日本各地生育地 川原や山地の谷筋薬用部位 球果花期 春(4月頃)葉の状態特 徴 落葉低木で、高さは1~2m になる。茎は叢生し、若い枝は緑色を呈する。葉は互生し、葉身は卵形で先は尾状の鋭尖頭、基部は浅い心形、葉縁には不整の重鋸歯がある。花期には、前年枝から出た短枝に黄色の花を頂生させる。薬効・利用方法 民間療法で切り傷などの止血に用いられ、乾燥した花を揉んで直接幹部につけるか、乾燥した花に煎茶を約3分の1量を混ぜて、煎じた液で患部を洗う。調製法 開花期に花を採取して、日干しにして乾燥させる。和名 山吹分布 日本各地生育地 山地、庭園などに栽培される。薬用部位 花、葉花期 春(4~5月)開花期利用部位球 果利用部位花 葉カバノキ科ヤマハンノキAlnus hirsuta (Spach) Turcz. ex Rupr.var. sibirica (Spach) C.K.Schneid.バラ科ヤマブキKerria japonica (L.) DC.