ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
ア●●●● 高浜町の薬草各論ヤヤマオダマキ/ヤマグワ特 徴 多年草で、草丈は30 ~ 70cm になる。葉の裏面やや粉白色を呈する。根生葉には長い柄があり2回3出複葉、茎葉は1回3出葉、上部の柄は短い。花期には、枝分れした茎頂に花を1個ずつ下向きに開く。花は褐紫色のものが多いが、黄白色の品種もあり、キバナノヤマオダマキという。花は初夏、がく片は5枚で通常紫色で半開、20mm 位。花弁は上部が淡黄色で基部は長い距となり紫色。先はほとんど巻かない。和名は山地にはえるオダマキの意。中国名 漏ロウ斗ト菜サイ薬効・利用方法 月経不順、婦女血病(婦人の月経に関する病)に対して効果があり、1日量10 ~ 15g を煎じて服用する。または1.5 ~ 3g を煮詰めて膏にして、湯を注いで服用する。調製法 6~7月の開花期に全草を採取し、水洗い後日干しにする。和名 山苧環分布 日本各地生育地 日当たりのよい山地薬用部位 全草花期 初夏(6~8月)開花期特 徴 落葉低木~高木で、樹高は3~ 15m になる。葉は互生し、卵形または卵状広楕円形で切れ込みの無いものから3~5裂まで多形で表面はざらつく。基部は切形または浅い心形で、鋸歯はほとんど単鋸歯でやや粗く、先は尖る。雌雄別株まれに同株。花期には、雄花序も雌花序も新枝の葉腋に1個ずつつけ、淡黄緑色の小花を密に開く。果実は集合果の楕円形で6~7月に赤色からしだいに黒紫色に成熟する。生薬名 桑ソウ白ハク皮ヒ(根皮)、桑葉、桑ソウ椹ジン(果実)薬効・利用方法 桑白皮は消炎・利尿・緩下薬として主に漢方処方に応用される。桑白皮1日量5~ 10g に水400mL を加え、300mL まで煎じ3回に分けて服用する。果実の薬酒は滋養、強壮、不眠症、低血圧症に効果ある。果実を乾燥させてから、煎液を内服してもよい。桑茶は高血圧、動脈硬化に効果あり、1日量20g に水500mLを加え、半量まで煎じて濾過し、お茶代わりに飲用する。中風、動脈硬化の予防には、10g の枝を少し炒ってお茶として飲用する。調製法 根は水洗いして、生のうちに芯を除き根皮のみを日干しにする。葉は夏期の厚く充実したものを摘み取り、刻んで日陰干しにする。枝は秋~冬に切り取り刻んで日干しにする。果実は生のまま薬用酒にするか、日干しにし乾燥して保存する。和名 山桑分布 日本各地生育地 丘陵から低い山地薬用部位 根皮、葉、果実花期 春(4~5月)果実期利用部位全 草利用部位根 皮 葉 果 実キンポウゲ科ヤマオダマキAquilegia buergeriana Siebold etZucc. var. buergerianaクワ科ヤマグワMorus australis Poir.花部