ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
高浜町の薬草各論ヤヤブタバコ/ヤブデマリ特 徴 越年草で、草丈は50 ~ 100cm になる。主幹の上部から数本の長い横枝を放射状に伸ばす。主幹につく葉は大きく、広楕円形または長楕円形でタバコの葉に似ている。花期には、上部の枝の各葉腋に黄色の頭花を下向きにつける。頭花は直径約1cm で、ほとんど柄がない。近縁種のガンクビソウは枝先に花がつく。生薬名 鶴カク虱シツ(果実)、天テン名メイ精セイ(茎葉)薬効・利用方法 果実・茎葉は駆虫薬として回虫、蟯虫類の駆除に煎剤として用いられる。民間で火傷、打撲傷などに外用され、全草の粉末と少量のごま油を加えて練り、軟膏状にして患部に塗布する。打撲傷には、全草の煎液で打撲傷の腫れを洗う。調製法 秋に果実を含めた全草を採取し、茎、葉を適当な長さに刻み、陰干しにする。和名 藪煙草分布 日本各地生育地 平地や山林薬用部位 果実、茎葉花期 夏~秋(9~ 11 月)開花期特 徴 落葉低木~小高木で、樹高は2~6m になる。枝は水平に伸ばす。葉は対生し、葉身は楕円形から広楕円形で先は短く尖り、基部は広いくさび形から円形、葉縁には鈍い鋸歯がある。花期には、枝先に散房花序をつけ、花序の中心部には小さな両性花が多数つき、そのまわりを白い装飾花がとり囲む。果実は核果で8~ 10 月に赤くなり、完全に熟すと黒くなる。生薬名 聚八仙(花)薬効・利用方法 寄生性皮膚病、いんきん、たむしなどの皮膚病に外用され、乾燥した花1回量約5~ 10g に水400 ~ 600mL を加え、1/3 量まで煎じて患部を洗う。調製法 開花期に花のみを採取し、そのまま日干しにしてよく乾燥する。和名 藪手毬分布 本州、四国、九州生育地 山地の谷筋など、湿った林内薬用部位 花花期 春(5~6月)果実期利用部位果 実 茎 葉利用部位花キク科ヤブタバコCarpesium abrotanoides L.スイカズラ科ヤブデマリViburnum plicatum Thunb. var.tomentosum Miq.花部