ブックタイトル青葉山植物図鑑

ページ
213/268

このページは 青葉山植物図鑑 の電子ブックに掲載されている213ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

青葉山植物図鑑

ア●●●● 高浜町の薬草各論ムムラサキバレンギク/メギ特 徴 多年草で、草丈は約1.2m ほどに成長し、花期には、舌状花と円錐状の筒状花からなる花を咲かせる。市場ではE. purpurea(プルプレア種)、E. angustifolia(アングスティフォリア種)、E. pallida(パラドクサ種)の3種類が薬用とされている。3種は混同されがちであるが、ドイツで医薬品として認められているのはE. purpureaの開花期の地上部、E. pallida の根だけで、イギリスハーブ薬局方にはE. angustifoli の根が収載されている。薬効・利用方法 欧州では一般的なハーブであり、感染症や皮膚疾患、風邪などに、薬剤や他のハーブと組み合わせて、抗生物質の量を減らす目的などに使用される。抗生物質に対して否定的である人が増えたことや、抗生物質に対する耐性菌が増えたことも、再びエキナセアに注目する大きな理由になっている。薬 理 免疫機構の刺激、治癒促進、抗菌作用、抗ウイルス作用、抗炎症作用、抗酸化作用が報告されている。用法 ハーブティとして利用する。和名 紫馬簾菊 別名 エキナセア分布 北アメリカ原産生育地 薬用や観賞用に栽培される。薬用部位 開花期の地上部、根花期 夏~秋(7~ 10 月)プルプレア種特 徴 落葉小低木で、樹高は1~2mになる。茎は多数分枝し、とげがある。枝は長枝と短枝があり、葉は短枝には束生し、長枝には互生する。小形のへら形で全縁。花期には、短枝から小型の総状花序出し、淡黄色の花を2~4個開く。果実は楕円形の液果で、赤く熟す。生薬名 小ショウ蘗バク(枝幹)薬効・利用方法 苦味健胃・殺菌薬として胃腸病、下痢などに用いられ、小蘗1日量3~5g を煎じて3回に服用する。または、同量の樹皮と小枝を煎じたものを服用する。眼の炎症・充血には、約5g を煎じ、ガーゼで濾して、 脱脂綿に煎液を浸して軽く洗眼する。調製法 樹皮は6~7月頃に採取し、小枝は必要な時に採取し、刻んで日干しにする。※ 枝や幹、根にはオウレンやキハダの主成分であるアルカロイドのベルベリンのほか、オキシベルベリン、ベルバミン、ヤトロリジンなどを含有する。なめると苦いが、きわめて有効な殺菌性苦味整腸薬である。和名 目木分布 関東地方以西、四国、九州生育地 山野薬用部位 枝幹花期 春(4~5月)果実期利用部位開花期の地上部根利用部位枝 幹キク科ムラサキバレンギクEchinacea purpurea (L.) Moench.メギ科メギBerberis thunbergii DC.パラドクサ種花部