ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
高浜町の薬草各論ミムクゲ/ムラサキシキブ特 徴 落葉低木で、樹高は3~4m になる。葉は互生し卵形から菱形状卵形で、浅く3裂するものもある。葉身には3本の脈が目立ち、葉縁には粗い鋸歯がある。花期には、本年枝の葉腋に鐘形の花をつける。花弁の色は紅紫色、白色、桃色などさまざまで、中心部が紅色になるものが多い。通常花弁は5個だが、八重咲きの品種もある。果実はさく果。長さ1.5 ~2cm の卵形で、黄褐色の星状毛が密生する。生薬名 木モッ槿キン花カ(花)、木槿皮、木槿子薬効・利用方法 白花の蕾は粘滑剤として胃腸カタル、腸出血、下痢、嘔吐などに用いられ、木槿花1日量3~6gに水200mL を加えて煎じて服用する。水虫やたむしには、木槿皮10g を消毒用アルコール200mL で浸出し、患部に塗布する。頭痛、偏頭痛、咳などには、果実1日量5~10g を煎じて服用する。調製法 なるべく白花種を使うように。花はつぼみを採取して日干しにする。樹皮は、できるだけ夏の土用ごろに採取して、刻んで日干しにする。和名 木槿分布 中国、インド原産生育地 庭木や生垣として植栽される。薬用部位 花、幹皮、果実花期 夏(8~9月)開花期特 徴 落葉低木で、樹高は1~3mになる。葉は対生し楕円形または長楕円形で、ほぼ全体の葉縁に鋸歯がある。花期には、葉の付け根か少し上に集散花序をつくり、小さな淡紫色花を多数開く。果実は小球形で10 ~ 11 月に紫色に熟して美しい。生薬名 紫シ珠ジュ薬効・利用方法 止血・抗菌作用があり胃腸の出血、鼻血などの止血、痔の治療に応用され、乾燥葉1日量1.5 ~ 3g(新鮮な葉は3~6g)を煎じて服用する。または1.5 ~3g を粉末とし、患部に塗布する。調製法 7~8月に採取し、日干しにする。※ 南太平洋のヤップ島やパラオ島の住民は、野生するムラサキシキブの枝つきの葉を採取し、小川の上流で小石でたたき、この汁を流して魚を獲るといわれる。ムラサキシキブとこの同類種は魚毒植物だが、水に浮いた魚は人には無毒である。和名 紫式部分布 日本各地生育地 山野、庭木としても植栽される。薬用部位 葉花期 初夏(6~7月)果実期利用部位花 幹 皮 果 実利用部位葉アオイ科ムクゲHibiscus syriacus L.シソ科ムラサキシキブCallicarpa japonica Thunb.果実部