ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
ア●●●● 高浜町の薬草各論ミミョウガ/ムカゴイラクサ特 徴 多年草で、草丈は40 ~ 100cm になる。全体に特有の芳香がある。根茎は多節多肉で地下を横行する。葉は偽茎に互生し、大きな長楕円形で先が細く尖る。葉鞘部は茎を抱く。花期には、地下茎の節部から花茎を生じ、茎頂に肥厚した1花序を出し淡黄色の花を開く。花は1日でしぼむ。生薬名ジョウ荷カ(花穂)薬効・利用方法 根茎は腎臓病や生理不順に、根茎を1日量10g を煎じて服用する。凍傷、しもやけのかゆみには根茎20 ~ 30g に水400mL を加え、半量まで煎じ、患部を温めながら煎液で洗うとよい。同じように陰干しした茎葉5~6枚を湯に入れもどした葉で湿布しておくとより効果的。消化促進には、花穂や若芽を生食する。神経痛やリュウマチの食餌療法として、薬味や酢の物、和え物、サラダなどに調理を工夫して生で摂取する。調製法 花茎(ミョウガの子)は夏から秋に採取し、生のまま用いる。根茎は必要時に採取し、水洗い後陰干しにする。※ 本種は古くから食用とされていたが、物忘れがひどくなるというのは迷信にすぎない。和名 茗荷分布 熱帯アジア原産生育地 山地の樹下、野菜として栽培される。薬用部位 花穂、茎葉、根茎花期 初秋(8~ 10 月)生育期特 徴 多年草で、草丈は30 ~ 60cm になる。茎や葉に刺毛がまばらにあり、秋に葉腋に褐色の珠芽(むかご)をつける。葉は長柄があり互生し、長卵形で基部は円形となり、葉縁には鋸歯がある。花期には、雄花穂は下部の葉腋から円錐花序に、雌花穂は茎先の葉腋から1本伸び、小花を開く。生薬名 野ヤ緑リョク麻マ(茎、葉)薬効・利用方法 リュウマチ、小児のひきつけに用いられ、野緑麻1日量5~ 10g を煎じて服用する。調製法 夏~秋にかけ全草を採取し、水洗い後日干しにする。※ イラクサの種類はとげに触れると強い痛みを覚え赤く腫れる。これはとげの中に微量の蟻酸、酢酸、酪酸などの刺激性の酸性物質を含むため。この刺毛には特殊な構造があって、その先端が人の皮膚に刺さると、毛の先端が破れて毛の根元にある弾性細胞が膨脹して、毛の中にある毒成分が注入され激痛が起きると説明されている。和名 零余子刺草分布 日本各地生育地 山中の樹林下薬用部位 茎、葉花期 夏(8~9月)ムカゴ利用部位花 穂 茎 葉 根 茎利用部位茎 葉ショウガ科ミョウガZingiber mioga (Thunb.) Roscoeイラクサ科ムカゴイラクサLaportea bulbifera (Siebold et Zucc.)Wedd.花部開花期