ブックタイトル青葉山植物図鑑
- ページ
- 210/268
このページは 青葉山植物図鑑 の電子ブックに掲載されている210ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 青葉山植物図鑑 の電子ブックに掲載されている210ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
青葉山植物図鑑
高浜町の薬草各論ミミヤギノハギ/ミヤマイラクサ特 徴 本州の日本海側に分布するケハギの栽培品。ややしだれる草本状の低木で庭に栽植される。茎は束生し高さ1~ 1.5m、花期には枝先が地面につくように伸びる。花は初夏から初秋、1年に2度咲くこともある。花は大きく長さ15 ~ 18mm。和名宮みや城ぎ野の萩はぎは仙台付近のハギの名所宮城野にちなんでつけられたといわれる。秋前に咲くから一名ナツハギ。生薬名 美ビ麗レイ胡コ枝シ子シ(茎と葉)、美麗胡枝子花(花)薬効・利用方法 女性のめまい、のぼせには、乾燥根1回量2~5g に水300mL を加え、半量まで煎じて服用する。小便不通の治療には、新鮮な茎・葉と新鮮な金糸草(ミズヒキ)の全草とを混ぜ、その煎液を服用する。肺熱による咳時出血、便血には、新鮮な花の煎液を服用する。血を活かし血を散らす目的には、根の煎剤を服用する。捻挫、脱臼、骨折などには、新鮮な根と酒糟を突き潰して塗布する。調製法 目的部位が充実した時期に採取し調製する。和名 宮城野萩分布 本州の日本海側生育地 山地、観賞用に植栽される。薬用部位 茎、葉、花花期 夏~秋(7~9月)開花期特 徴 多年草で、草丈は80 ~ 110cm になる。茎や葉に長い刺毛が著しい。葉は互生し、柄は長く、葉身は大形の円心形から広卵形で先は尾状に長く伸び、葉縁に粗い鋸歯がある。雌雄同株。雌花序は上部に長い穂状につくり、雄花序は下部の葉腋に円錐状につくり、白色の小花を多数開く。若い茎は山菜として食用となる。強じんな皮は織布の材料となる。生薬名 蕁ジン麻マ(茎、葉)薬効・利用方法 リュウマチによる身体疼痛、リュウマチ性関節炎、小児のききつけなどに、蕁麻1回量3~6g に水300mL を加え、1/3 量まで煎じて服用する。蛇咬傷のときは、生葉を突き潰しした汁を患部に塗布する。蕁麻疹には、煎液で患部を洗うとよい。調製法 夏~秋にかけ全草を採取し、水洗い後刻んで日干しにする。※ 他のイラクサ同様に若苗は山菜として利用され、天ぷらや、茹でて和え物、浸し物、汁ものなどにして食用とされる。和名 深山刺草分布 日本各地生育地 深山の樹林下薬用部位 茎、葉花期 夏~秋(7~9月)開花期利用部位茎 葉 花利用部位茎 葉マメ科ミヤギノハギLespedeza thunbergii (DC.) Nakaisubsp. thunbergii f. thunbergiiイラクサ科ミヤマイラクサLaportea cuspidata (Wedd.) Friis花部