ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

高浜町の薬草各論ミミチヤナギ/ミツバ特 徴 一年草で、草丈は30 ~ 40cm になる。茎は根元から分枝し斜上あるいは直立する。葉は互生し短柄があり、長楕円形で先は丸みを帯び、茎とともに無毛。花期には、葉腋に緑色の小花を数個束生する。花被片は5枚で、縁は白色または紅色を帯びる。生薬名 篇ヘン蓄チク(全草)薬効・利用方法 利尿・降圧・止血・抗菌・収斂薬として急性腸カタル、淋病、黄疸に応用され、1日量5~ 15gに水500mL を加え、半量まで煎じて、空腹時に2~3回に分けて服用する。民間療法では下痢、回虫駆除、痛み止めに用いられる。また毒虫に刺されたときに、葉をすり潰した汁を患部に塗布する。腫れ物には、茎葉の搾り汁を塗布する。あせもには、茎葉を浴湯料に使用する。調製法 6~7月に地上部の全草を採取し、水洗い後日干しにする。和名 路柳分布 日本各地生育地 原野や路傍など薬用部位 全草花期 晩春から秋(7~9月)開花期特 徴 多年草で、草丈は30 ~ 60cm になる。茎は直立し、上部で枝を分ける。葉は3出複葉で、小葉は卵形で先が尖り、葉縁には重鋸歯がある。花期には、茎頂部から複散形花序をまばらに出し、白色の小さな花を開く。全草に香気が強く、香味野菜として用いられる。生薬名 鴨オウ児ジ芹キン(全草)薬効・利用方法 消炎・解毒作用があり、肺炎、淋病、血行促進などに用いられ、1日量15 ~ 30g に水300 ~400mL を加え1/3 量まで煎じて3回に分けて服用する。でき物、腫れ物、帯状疱疹などの皮膚疾患には、生の葉に塩を少々加え揉んでから患部に塗布する。調製法 6~7月の開花期の全草を採取し、水洗いしてから陰干しにする。また生のものをそのまま使う。※ 近年は専ら食用としての利用が多いが、酒に浸して、痰をとるのに用いたり、小児の夜泣きに葉汁を飲ませたり、二日酔いに生ミツバを酢みそで食べるとよいというような民間療法が古くから行われてきた。和名 三葉分布 日本各地生育地 林地の縁の半日陰など、野菜として栽培される。薬用部位 全草花期 夏(6~7月)開花期利用部位全 草利用部位全 草タデ科ミチヤナギPolygonum aviculare L. subsp.aviculareセリ科ミツバCryptotaenia canadensis (L.) DC.subsp. japonica (Hassk.) Hand.-Mazz.開花期