ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

ア●●●● 高浜町の薬草各論ミミゾソバ/ミソハギ特 徴 一年草で、草丈は30 ~ 70cm になる。茎や葉の両面に逆刺がまばらにある。葉は互生して、卵状矛形で基部は三角状耳形に張り出す。葉質は薄く、八字形の黒斑がある。花期には、枝先に数個の白色花または帯紅色花を頭状につける。生薬名 戟ゲキ葉ヨウ蓼リョウ(葉)薬効・利用方法 リュウマチ、血止めなどに用いられる。リュウマチには、茎葉を1日量2~3g を煎じて服用する。切り傷の止血には、生の茎葉を突き潰してできた青汁を患部に塗る。調製法 花期に茎葉を採取し、日干しにするか生で用いる。和名 溝蕎麦分布 日本各地生育地 溝の縁や水辺に群生する。薬用部位 葉花期 夏~秋(8~ 10 月)開花期特 徴 多年草で、草丈は50 ~ 100cm になる。葉は十字状に対生し、広披針形で先は尖り、基部は茎を抱かない。花期には、上部の葉腋に穂状花序をつくり、紅紫色の花を多数開く。生薬名 千セン屈クツ菜サイ(全草)薬効・利用方法 収斂性止瀉・止血・解熱薬として下痢、潰瘍、細菌性赤痢などに用いる。下痢止めには、千屈菜1日量6~ 12g に水400mL を加え、1/3 量まで煎じて3回に分けて、食事の30 分前に服用する。止血には、粉末にしたものを適量、患部に塗布する。調製法 夏から秋にかけて花が終わりかける頃に全草を採取し、よく水洗いしてから、日干しにして乾燥させる。和名 禊萩分布 日本各地生育地 野原や山麓の湿地薬用部位 全草花期 夏~初秋(7~8月)開花期利用部位葉利用部位全 草タデ科ミゾソバPersicaria thunbergii (Siebold etZucc.) H.Grossミソハギ科ミソハギLythrum anceps (Koehne) Makino花部花部