ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
高浜町の薬草各論ママンネンスギ/ミズヒキ特 徴 常緑性シダで、草丈は10 ~ 15cm になる。主軸は地中を横走して、樹枝状に分枝する直立茎をまばらに出す。茎には小葉が鱗片状に密生し、小葉は全縁で線状披針形。夏から秋に枝の頂端に、無柄の円柱状の胞子嚢穂を生じる。胞子嚢穂は黄色で、完全に熟すと褐色を帯びる。生薬名 玉ギョク柏ハク(全草)薬効・利用方法 止渇・益気作用があり、のどが渇き、利尿を促進するときに1日量4~ 10g に水400mL を加え、1/3 量まで煎じて3回に分けて服用する。また、風疹には根茎を酒に浸して使用してもよい。調製法 玉柏は夏に採取し、地下部分を除いて、地上部を日干しにする。根茎は必要時採取して、水洗い後日干しにする。和名 万年杉分布 日本各地生育地 山地の林下薬用部位 全草特 徴 多年草で、草丈は30 ~ 50cm になる。茎は直立し、膨らみのある節から分枝する。葉は互生し、長楕円形で、表面にしばしば黒い斑紋が見られる。開花期には、上部の葉腋から細長い花穂をつくり、まばらに小花を開く。花被は4枚で赤色。生薬名 金キン線セン草ソウ(全草)薬効・利用方法 中国では、金線草の名で古くから、吐血、喀血、鼻血、あざ(内出血)などの出血を止め腰痛、胃痛などを解消する妙薬として用いられてきた。止血、腰痛、胃痛に、金線草1日量5~ 10g に水600mL を加え、半量まで煎じて3回に分けて服用する。調製法 開花している7~8月に全草を採取し、水洗いしてから細かく刻み、天日で1週間から10 日ほど干す。和名 水引分布 日本各地生育地 野山の至る所薬用部位 全草花期 夏~秋(8~ 10 月)開花期利用部位全 草利用部位全 草ヒカゲノカズラ科マンネンスギLycopodium dendroideum Michx.タデ科ミズヒキPersicaria filiformis (Thunb.) Nakaiex W.T.Lee